子どもにゲームを禁止していた頃の出来事を描いた漫画「子供とゲーム機の話」がSNS上で話題となっています。長男の友達が家に遊びに来て、その様子を見ていた夫婦。すると友達がゲームで遊び始め、まだゲーム機を持っていなかった長男は…という内容で「これはつらい」「うちも同じような感じでゲームを与えました」「子どもにとっては大問題ですよね」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

自分の子が友達と遊べていない現実…

 この漫画を描いたのは、漫画家の忍者ママ(ペンネーム)さんです。日常の出来事や子どもの頃の出来事を漫画にしてインスタグラムで発表しています。

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

忍者ママさん「『幼いうちから子どもにゲーム機を買い与えて良いのか?』という論争は、今も昔もあるかと思います。家庭の方針や子どもの性格などで何が正解となるかは分かりませんが、現役ママさんの考え方のヒントになるかなと思って今回の話を描きました」

Q.旦那さまは、なぜ突然ゲーム機を買い与えようと思ったのでしょうか。

忍者ママさん「夫は普段、子どもが友達と遊んでいる風景をほぼ見たことがなく、『自分の子が友達と一緒に遊べていない』というリアルな場面を見てしまったのが、単純にショックだったのだと思います」

Q.ゲーム禁止は、いつからのルールだったのでしょうか。

忍者ママさん「長男が小学生になり、周りの家庭がぼちぼちゲーム機を買い与えていると聞いた頃から、夫と話し合って『小学生のうちはいらないでしょう』と夫婦で決めました」

Q.長男くん以降のお子さんは、ゲーム禁止ではなくなったのでしょうか。

忍者ママさん「それからはゲームの禁止はしていません。しかし、うちは『働かざるもの食うべからず』なので、買い与えてはおらず、家の手伝いで集めたお小遣いの10円を兄弟で出し合って、自分たちでゲームを買っていました」

Q.ゲームを解禁して良かったことはありますか。

忍者ママさん「お友達もルールを守れるしっかりした子が多かったので、トラブルもなく、楽しそうにゲームで遊んでいる姿を見て、解禁して良かったと思いました。また、幼い頃からゲームを与えていた分、やらなくなるのも早かったため、ゲームに執着して困ったということもなかったです」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

忍者ママさん「現役ママさんや同年代ママさんからの『同じ理由で子どもにゲームを買った』という意見が一番多かったです。そして、幼い頃にゲームを買ってもらえなかった、長男と同世代の方からの『ゲームを持っていなくて、友達と共通の話題がないのはしんどかった』という意見も多くありました」

オトナンサー編集部

漫画「子供とゲーム機の話」のカット=忍者ママ(mother_ninja_)さん提供