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このたびアメリカの小学校で、女性教師が児童から暴行を受け、意識不明の重体となった。その児童が5歳だったことに世間は強い衝撃を受けている。『TMZ』や『NBC』など多くのメディアが報じている。


■児童のけんかがヒートアップ

事件が起こったのは、アメリカ・フロリダ州南部のブロワード郡にあるパインズ・レイク・エレメンタリー・スクール。5~11歳までの子供たちが通っており、日本でいう小学校にあたる。

2日、その学校の特別支援学級に通う4歳と5歳児の2人の生徒の間でけんかが勃発。机をひっくり返したり、周囲の人に向け椅子を投げつけたりするなど、かなりヒートアップしてしまった。


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■頭を殴られ脳震盪に

複数の教師がふたりを引き離し、女性教師は5歳児のほうを「クールダウン・ルーム」と呼ばれる部屋に連れて行った。

だが、児童はまだ怒りが収まっておらず、頭を殴られた女性教師が転倒して脳震盪を起こしたところに、蹴る、飛び乗る、噛むといった激しい暴行を加えたという。しばらくして他の教師が、壁に寄り掛かるように倒れている女性教師を発見。すぐに救急車を要請したという。

■意識不明の重体に

救急隊員が現場に到着した際、女性教師は苦しそうにうめき声をあげていた。呼びかけるもやがて意識不明に陥り、気道を確保したうえで同州ハリウッドのメモリアル・リージョナル病院に搬送した。

女性は重傷を負っていたが手術は成功し、すでに病院を後にしたという。


■学校の対応にも問題か

同学校に子供を通わせている保護者たちは、メディアの取材に「とても優しく信頼でき、安心して子供を任せられる先生でした」と話している。

同時に、「似たようなけんかが以前から起こっていて、いつか大変なことになるのではと心配していた」と言う保護者も多く、学校の普段の対応に問題はなかったかなど、警察が調査を続けていくという。

なお、フロリダ州は逮捕や起訴の対象に最低年齢を設けていない州の一つだが、5歳児はまだ善悪を区別する能力が低いため、起訴の可能性は低いとみられている。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

喧嘩を止めに入った女性教師 5歳児に殴る蹴るの暴行を受け意識不明の重体に