
中国メディアのcnBetaは11日、中国の科学者が考案した「環状の空間を真空に近い状態にする技術」を使えば、未来のリニアモーターカーは時速2897キロメートル(km)までスピードを上げることができる可能性があると報じた。
報道によると、同技術を考案したのは中国西大交通大学のDeng Zi gang博士で、Deng博士は同技術に「超級磁懸浮環線(super- maglevloop line)」と名付けた。
一般的なリニアモーターカーは高速で走行する際に空気から抗力を受けるため、空気の存在が速度を上げるうえで抵抗となる。記事によると、時速400キロメートルで走行するリニアモーターカーの場合、動力の83%が空気抵抗によって失われており、真空に近い状態にした環状の空間内をリニアモーターカーが走行することで理論上は空気抵抗がほぼなくなり、高速での走行が可能になるという。
記事は「わが国の高速鉄道が、実験段階で時速605kmの最高速度を記録したことすら当時は信じがたいことだった」と伝える一方、Deng博士が考案した環状の空間を真空にする技術によって未来のリニアモーターカーは旅客機の飛行速度の2倍以上のスピードで走行が可能になるかもしれないと伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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