13日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、ジャーナリストの青木理氏がメディアの自由について持論を展開。その内容が物議を醸している。

 番組はウクライナ侵攻後、ロシア政府が情報統制を強めていることを紹介し、関口宏が青木氏に意見を求める。すると、同氏は「まあ当たり前ですけども、専制主義国家だったりとか権威主義的国家ってのは、基本的には市民的意思表明の自由っていうものとかね、あるいは政府にまつろわぬ者たちだったりとか、あるいは事実を明らかにするメディアとか報道の自由っていうのを徹底して嫌う、あるいは恐れるって言ってもいいかもしれないですよね。で、締め付ける」と話す。

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 そして、「戦争になれば、さらにその傾向が強まるっていうのは、まあこれ古今東西政治体制の左右を問わぬ、まあかつての日本もそうですけれども、これは原則っていうか、もう決まりごとみたいなところになってるわけですね。ただ、逆に言うんだったら、市民的意思表現の自由と、デモとかもそうですけれども自由と、メディアの実の自由な報道っていうものの存在っていうのが、ある意味で社会の健全度の尺度でもあるわけですね。かつ、独裁的権威主義的政権に対する最大の橋頭堡、防波堤になるんだっていうことを改めて見せつけられていて」と指摘する。

 ロシアの話題だったが、青木氏はなぜか日本に移り、「これまた他人ごとではなくって、私たちも噛み締めないといけない。我々のメディア、我々の社会はどうだろうか。この10年15年くらいメディアの自由度ってのは、どんどん下がってきていて。私たちはその中にいるわけですけれども、大丈夫かっていうあたりは、我々も手を見なくちゃいけないなっていう気はしますよね」とコメントした。

 青木氏の発言に、一部視聴者からは「あなたたちが毎週意見の偏った放送ができる。これが何よりのメディアの自由では」「青木さんのように毎週政権や日本人にクレームを付けるジャーナリストがテレビに出ていられる。日本の自由度を噛みしめるべきだ」という指摘が相次ぐ。

 一方で、番組のファンからは「その通り」など同調の声も少数ながら上がっていた。

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