いきなりステーキが14日より、全国30店舗限定でランチメニューのテスト販売(以下、テストランチ)をスタート。ネットでは「行ってみたい!」「最寄りの店舗ではやってなかった…」との声が上がっているが、はたして満足度はどうなのか、いきステ初心者を引き連れ開始日に食べてきた。


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■踊る「990円から!」の文字

「990円から!」と大きくキャッチフレーズを載せ颯爽と登場したテストランチは、合計5種。

ワイルドステーキ」(150グラム、1,190円)、「ワイルドハンバーグ」(150グラム、990円)、「ヤングカットステーキ」(150グラム、1,090円)、「グリルチキンステーキ」(220グラム、990円)、そしてワイルドステーキワイルドハンバーグが一緒になった「ワイルドコンボ」(ステーキ80グラム+ハンバーグ100グラム、1,190円)という構成だ。

それぞれスープサラダ、ライスが付き、肉はサイズ増量も可能(有料)。対象時間は平日の開店から15時までとなっており、土日祝は非対応となっている。人気メニューを1,000円前後で揃えてきた。


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■醤油&わさびソースで食らう

年間50回くらい行っている“いきステヘビーユーザー”の記者は5種の中でもコスパに優れるグリルチキンステーキチョイス。いきステ初心者の友人には記者が推奨した「ワイルドコンボ」を注文してもらった。

チキンステーキは、肉汁あふれるジューシーで肉厚な鶏もも肉とパリッとした皮が魅力の人気メニューだ。ワイルドハンバーグに並ぶ最安値グランドメニューで、量が多いので嬉しい。

味付けはあっさり塩味になっているので、卓上のわさび、そして店員にお願いすると提供してもらえる醤油でシンプルに味付けするのがモアベター。肉上に乗ったバターソースと絡み合い、鉄板でかる~く調味料が焦がすと香りも最高で、めちゃくちゃライスにマッチする味になる。

ここにライス(大盛り、お替り可能)、特製スープ、ミニサラダが付いて990円。…あれなんか違和感が。

■味に満足も「量が少ない」

一方、友人はワイルドステーキワイルドハンバーグと、いきステの看板メニューを合体させたコンボに挑戦中。

鉄板で肉を焼き上げ、まずは塩コショウだけ。その後付いてくるオニオンソースをかけて味わっている。「ずっと前一回ワイルドステーキ食べたことがあったが、その時よりかなりおいしく感じた。ハンバーグは予想以上にジューシーで身が詰まっている」と絶賛する。

一方で「ただ一つ残念な点を挙げれば、量が少ないかな。ステーキ3切れ、ハンバーグ2切れじゃすぐ終わってしまう」と率直な感想。

じつはこの彼の意見、至極まっとうなのだ。


■「これまでとの違い」はどこに?

これまでいきステでは、同じく平日開店~15時まで、ライス、スープサラダで構成された「お得なランチセット」を220円で提供し続けてきた。

グリルチキンステーキ(220グラム)は単品で770円で、お得なランチセットをプラスすると990円。つまり、今回「テスト販売開始!」と喧伝されたテストランチグリルチキン990円と何も変わらないのである。

同じ足し算をすればわかるが、ワイルドハンバーグも過去のセットと同額。ワイルドステーキは75円オフ、ヤングカットステーキは65円オフになる計算だったが、いずれも割引率は5~6%程度。うーん、お得とは言い切れないレベルかも…。

そして件のワイルドコンボだが、こちらはグランドメニューではステーキ150グラム、ハンバーグ150グラムの構成で単品1,485円。テストランチでは肉量が3分の2ほどに減量されているため単純比較はできないが、ランチタイムに向け「量を少なくして値段を抑えた」という商品となる。昼だからがっつり食べれない人や、少食の人向けには良いかもしれない。

記者がもし頼んだらライス大盛り&お替りで堪能する予定だが全体的に「もっと攻めてほしかった」というのが本音。このテストランチ、本スタートの際はどこが採用、そして改善されているか、注目していきたい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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