株式会社MIMIGURI(本社: 東京都文京区 代表取締役:安斎勇樹・ミナベトモミ、以下MIMIGURI)は、令和4年2月22日付で文部科学省より認定を受け、研究機関となりました。組織の創造性の土壌を耕す経営モデルの確立を目指して、本格的に研究開発に取り組んで まいります。
■研究機関認定・研究開発部門立ち上げの背景
MIMIGURIは、“CULTIVATE the CREATIVITY”をミッションに掲げ、人材育成から、組織開発、組織デザイン、事業開発、経営戦略まで、組織の創造性の土壌を耕すための総合的なコンサルティング事業や、メディア運営事業に取り組んできました。

創業時より、事業基盤としての研究開発活動を重視し、ファシリテーション、マネジメント、デザインに関するさまざまな論文や書籍の出版活動を続けてまいりました。

そしてこの度、令和4年2月22日付で、文部科学省より科学研究費補助金取扱規程(昭和40年3月30日文部省告示第110号)第2条第4項に規定する「研究機関」として正式に認定を受けることとなりました。

今後は社内に研究開発部門を立ち上げ、組織の創造性の土壌を耕す経営モデルの確立と体系化を目指して、研究開発に取り組んで まいります。

■2022年度の研究テーマ
2022年度は、主に「リーダーシップ」「チームレジリエンス」「創造的人材育成」を切り口にしながら組織の創造性に関する研究プロジェクトに取り組み、成果を論文や書籍にまとめてまいります。

研究テーマ(1)リーダーシップと創造性
組織の在り方がトップダウン一辺倒から半ボトムアップ式に転換される中で、さまざまな変数が矛盾した葛藤状況を受け入れ、創造性に転換していくリーダーシップ行動が不可欠です。従来の「公式なリーダーシップ(Formal Leadership)」と「シェアド・リーダーシップ(Shared Leadership)」の二元論を超えた新たなリーダーシップ論を目指して、調査とモデル構築に取り組みます。

<担当研究員>
舘野 泰一(立教大学経営学部准教授/株式会社MIMIGURI リサーチャー)

青山学院大学文学部教育学科卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程終了。博士(学際情報学)。リーダーシップ教育を専門とし、近年では組織開発・人材育成における「遊び」の価値について研究をおこなっている。主な著書に『これからのリーダーシップ』、『リーダーシップ教育のフロンティア』、『アクティブ・トランジション』がある。

研究テーマ(2)チームレジリエンスと創造性
“VUCA”と呼ばれる変化の激しい時代において、ストレスフルな逆境をチームの力で乗り越える「チームレジリエンス」という概念が世界的に注目されています。心理的にネガティブな状況に”対処”するだけでなく、能動的に変化を乗りこなし、チームの創造性とポテンシャルを最大限に発揮する方法として「チームレジリエンス」を位置づけ、その具体的な方法論について体系化します。

<担当研究員>
池田めぐみ東京大学社会科学研究所助教/株式会社MIMIGURI リサーチャー)
東京大学大学院 学際情報学府博士課程修了後、同大学情報学環 特任研究員を経て、現職。MIMIGURIではリサーチャーとして、組織行動に関わる研究に従事している。研究キーワードは、レジリエンス、ジョブ・クラフティング、チャレンジストレッサーなど。

研究テーマ(3)企業内人材育成と創造性
昨今、創造的な人材の育成にあたって「Creative self(創造的自己)」という概念が注目を集めています。今後、創造的自己を育むことは、企業の人材育成においても欠かせない観点となるでしょう。ビジネスパーソンを取り巻く創造的自己の特徴を明らかにし、職場での創造性発揮を促進する教育的方法論の構築に取り組みます。

<担当研究員>
石黒 千晶(金沢工業大学情報フロンティア学部助教/株式会社MIMIGURI リサーチパートナー)
2017年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学.博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、玉川大学脳科学研究所嘱託研究員を経て、現在金沢工業大学情報フロンティア学部心理科学科助教.創造性や芸術に関わる心的過程の測定、また、芸術活動や創造性教育の効果測定について研究している。

MIMIGURI 代表研究者によるコメント
これまで私は大学の研究者として、研究と実践の理想的な関係性について模索し続けてきました。

研究にはさまざまなスタンスがあります。短期的な有用性とはあえて距離をとって、長い年月をかけて発展してきた先人の理論を磨くスタンス。あるいは逆に現場に入り込んで、対象に介入することで生々しいデータを取得するスタンスなど。いずれかが正しいということではなく、それぞれが社会との距離感や角度を測りながら、自身の研究の意義と可能性を探索し続けているのだと思います。

私たちMIMIGURIの強みは、自身が人とチームの多様性を活かした新たな経営方法に挑戦する約50名のベンチャー企業でありながら、顧客として数百名のベンチャー企業から、数千名、数万名規模の大企業まで、多様な企業の経営課題にアプローチし続け、手触りと勘所を保有している点にあります。

今回の研究開発部門立ち上げを契機に、実践的な研究が困難である組織論・経営学の領域において、私たちだからこそできる実践研究に引き続きトライし続けていきたいと思います。

安斎 勇樹(株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO/東京大学大学院 情報学環 特任助教)
1985年生まれ。東京都出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。研究と実践を架橋させながら、人と組織の創造性を高めるファシリテーションの方法論について研究している。組織イノベーションの知を耕すウェブメディア「CULTIBASE」編集長を務める。主な著書に『問いかけの作法 -チームの魅力と才能を引き出す技術』『問いのデザイン - 創造的対話のファシリテーション』『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』『ワークショップデザイン論 -創ることで学ぶ』がある。

MIMIGURI 研究開発部門マネージャーによるコメント
MIMIGURIでは、創業期より研究と実践の往復を続け、そこで得られた知見を自社で運営する学習プラットフォーム「CULTIBASE」等を通じて発信し続けてきました。研究途中で得られた生煮えの知見をいち早く外に開き、ユーザーから鋭いフィードバックを受け、そこで得られた気づきを再び研究と実務に還元していくというサイクルが回っていることが特徴的です。

私自身も、MIMIGURIにジョインして以降、研究活動とCULTIBASE事業の両方に携わり、社内外を通じた知の循環に取り組んできました。

この度の研究開発部門の立ち上げにより、こうした知の循環をより一層加速していくことができると考えています。研究開発部門・コンサルティング事業部門・CULTIBASE事業部門の連携を通じ、より一層MIMIGURIらしい知識創造の実現を目指してまいります。

東南 裕美(株式会社MIMIGURI リサーチャー)
山口県出身。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士前期課程修了。立教大学大学院経営学研究科博士後期課程在籍。人と組織の学習・変容に興味を持ち、組織開発が集団の創造性発揮をもたらすプロセスについて研究を行っている。人と組織の創造性を高める理論知や実践知を発信するウェブメディア『CULTIBASE』の副編集長を務める。共著に『M&A後の組織・職場づくり入門』がある。

■研究パートナーおよびリサーチプロジェクトマネージャー募集
MIMIGURIでは組織の創造性の土壌を耕す経営モデルの確立と体系化に向けて一緒に取り組んでくださる研究パートナーや、リサーチプロジェクトマネージャーを募集しています。

経営学・組織論・教育工学等の専門性を持ち、ともに「組織の創造性の土壌を耕す経営モデルの確立と体系化」に取り組んでいただける研究者の方はMIMIGURIの東南( pr@mimiguri.co.jp )までご連絡ください。

こうした研究プロジェクトに興味を持ち、プロジェクトを牽引していただけるリサーチプロジェクトマネージャーの業務に興味のある方は下記URLより募集詳細をご確認ください。
https://herp.careers/v1/mimiguri/Wur3EyD5JmeO

MIMIGURIについて
社名 : 株式会社MIMIGURI
本社 : 〒113-0033 東京都文京区本郷2-17-12 THE HILLS HONGO 4階
創業日 :2021年3月1日
代表者 :安斎勇樹(Co-CEO)・ミナベトモミ(Co-CEO)
事業内容:人材育成、組織開発、制度設計、事業開発、ブランド開発を有機的に組み合わせたコンサルティング業務/メディア運営/研究開発

■本件に関するお問い合わせ先
東南:pr@mimiguri.co.jp

配信元企業:株式会社MIMIGURI

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