トレンディドラマとしてもヒットしたマンガ『東京ラブストーリー』が初ミュージカル化、この冬11月に東京建物 Brillia HALLにて上演されることが決定した。それに伴い、メインキャストのビジュアルとコメントも公開されている。

近年、ホリプロは『ビリーエリオットリトルダンサー~』や『メリー・ポピンズ』などの大型海外ミュージカルを上演すると同時に、『デスノートTHE MUSICAL』、ミュージカル『生きる』、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』などのオリジナル・ミュージカルの制作にも積極的に取り組んできた。

これらの作品は将来的に海外でのライセンス上演を視野に入れているが、次に取り組むオリジナル・ミュージカルの題材は、1991年に大ブームを巻き起こし、日本のみならず、アジア諸国で今もなお絶大なる人気を誇る漫画「東京ラブストーリー」。原作はバブル時代の東京を舞台にしているが、ミュージカル版では設定を2018年春から2019年春という設定。コロナ禍前、希望をもって東京で暮らすカンチ、リカ、三上、さとみの4人を中心とした恋愛模様を描く。

音楽は、2018年に日本で初演されたオリジナル・ミュージカル『生きる』の作曲家であり、現在もブロードウェイの一線で活躍するグラミー賞受賞作曲家、ジェイソン・ハウランドによる全編書き下ろし。演出はミュージカル『アリージャンス~忠誠~』で共同演出を務めた豊田めぐみが手掛ける。

原作者の柴門ふみも「これまで多くの漫画作品をドラマ化・映画化していただきましたが、舞台化は初めてです。しかもミュージカルと聞いて、わくわくしています。ステージ上で、リカやカンチにどのような命の息吹が吹き込まれるのか、とても楽しみです」と期待のコメントを寄せた。

恋愛模様の主人公となる永尾完治、赤名リカ、三上健一、関口さとみの4役は「空キャスト」と「海キャスト」の2組のチームによるダブルキャスト。このネーミングは、永尾完治らの出身である愛媛県の美しい空と海からとったもの。世代も個性も全く違うふたつのチームが同じ脚本を演じることで起きる、舞台の化学反応にも期待だ。

「空キャスト」で永尾完治役を演じるのは、確かな歌唱力と演技力を持ち、多数主演舞台はもちろんのこと、近年は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』への出演が決まるなど映像作品でも目覚ましい活躍をみせる柿澤勇人。一方赤名リカ役は、ミュージカルメリー・ポピンズ』のタイトルロールを演じるなど数々の舞台で主役級を演じ、近年は更に役柄の幅を広げて存在感を放つ、笹本玲奈が演じる。長年、舞台を中心に活躍するふたりだが、意外にも舞台での共演は今回が初めて。

また三上健一役を演じるのは、観客を虜にする美しいルックスもさることながら、安定の演技力と歌唱力で、2枚目から3枚目までを変幻自在に演じ分けるカメレオン俳優の廣瀬友祐。関口さとみ役には、ミュージカル『サンセット大通り』『ラブ・ネバー・ダイ』などの大型作品で重要な役を演じてきた元宝塚歌劇団星組トップ娘役の夢咲ねねを起用する。

もう一方の「海キャスト」永尾完治役を演じるのは、幼少から芸能界で活躍し、史上最年少でウルトラマンに抜擢された若手実力派の濱田龍臣。近年は舞台でもその実力を発揮する、天才俳優の本格ミュージカル初挑戦に期待が集まる。赤名リカ役には、ミュージカルピーターパン』でデビューして以来、『デスノートTHE MUSICAL』の初代ミサミサ役、『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役など、今やミュージカル界を代表する女優の仲間入りを果たした唯月ふうかが挑む。

三上健一役には、avexの男女7人組グループ「GENIC」のメンバー、増子敦貴を起用。2021年の戦隊シリーズ『機界戦隊ゼンカイジャー』でメインキャストの1人を演じ、人気上昇中の俳優だ。関口さとみ役は、『レ・ミゼラブル』のコゼット役に史上最年少で選ばれ、大作ミュージカルで次々にヒロインを務めるなど成長目覚ましい次世代女優、熊谷彩春が演じる。

原作では男性として描かれるリカと完治の上司・和賀夏樹役は、本ミュージカルでは女性に置き換えられ、現代ならではの役割を担うことも見どころのひとつとなっている。この役を演じるのは、今回がミュージカル初挑戦となる高島礼子。数々のドラマ、舞台で主演を演じてきた名女優がみせる新境地に注目が集まる。

なお空・海キャスト共通の長崎尚子役は、ミュージカル王家の紋章』『Endless SHOCK』など注目作への出演が続く、元宝塚歌劇団星組トップ娘役の綺咲愛里が務める。

2022年冬、オリジナル・ミュージカル『東京ラブストーリー』が、ミュージカル界に新しい風を巻き起こすだろう。チケットは今夏発売予定。

柿澤勇人「最高にホットな愛の物語をお届けします!」

<演出:豊田めぐみ・コメント>
この作品の演出のお話を頂いたのは4年以上前。「東京ラブストーリー」をミュージカルとして上演できるんだ!と、非常にワクワクしたのを覚えています。漫画からドラマ、そして舞台へとバトンを渡されたわけで、舞台でしか出来ない楽しい事を生み出そうと、日々思いを巡らせています。今回はそれぞれに本当に魅力的な、全く異なるカラーの2チームのキャストで上演します。同じ台本でも全然違う仕上がりになると思うので、そこも楽しんで頂けるポイントかなと思います。クリエイティブチームも最強の方々に集結して頂いたので、今年の冬、キャスト、スタッフ全員で、最高にホットな愛の物語をお届けします!

<柿澤勇人(空キャスト:永尾完治役)・コメント>

「東京ラブストーリー」は当時のドラマのDVDが全巻家にあり、全く飽きることなく恋の展開にワクワクしながら全て拝見しました。僕が演じる永尾完治は、真面目で、誠実で、真直ぐで、優しい男です。でも恋になるととても不器用で…。見ていて歯がゆくなる部分もあり、それがこの物語を面白くしているのだと思います。過去には『デスノートTHE MUSICAL』というオリジナルミュージカル作品で、日本初演を始め海外公演にも出演しました。もっともっと、日本初のものを発信していくべきだと感じましたし、この『東京ラブストーリー』はそういう作品に必ずなると思います。まずは日本で成功をさせて、世界各地でも上演ができればという想いです。是非皆さま応援よろしくお願い致します。劇場でお待ちしています。

<笹本玲奈(空キャスト:赤名リカ役)・コメント>

ドラマで見ていたわけではありませんでしたが、「カンチ!」とリカが呼ぶセリフはとても印象に残っていました。大ヒットした作品だけに、ミュージカルにする事はかなりの挑戦だと初めは不安に思いましたが、日本を代表するラブストーリーをミュージカルに!という熱い想いを受け取り、信じて一緒に作り上げたい思い、出演を決めました。本能のままに生きる姿と、相反して繊細な心を持つ彼女の人間性をしっかり捉えた上で、シンプルに、感じるままに演じたいです。ミュージカル『生きる』の楽曲を作ったジェイソン・ハウランドさんの音楽で、どんな『東京ラブストーリー』ができあがるのか、私自身もとても楽しみにしています。是非ご覧下さい。

<廣瀬友祐(空キャスト:三上健ー役)・コメント>

声をかけて頂けて心から感謝しましたし、嬉しかったです。更にカンチがカッキー(柿澤勇人さん)と聞いて益々嬉しかったです。「東京ラブストーリー」という作品は原作漫画はもちろん、テレビドラマでも時代を越えてリメイクされるほど、沢山の方々の人生に寄り添ってきた作品だと思います。東京という追い風にも向かい風にもなりうる街でのラブストーリー。今の時代だからこそ、舞台、ミュージカルだからこその東京ラブストーリーを創れる一員になれたことに感謝と責任をもって誠実に挑みたいと思います。自分である意味は忘れないで挑もうとは思っていますが、それ以外はまだなにも考えていません。このメンバーでしか生まれない温度や色を大切に、共演者の方々と共にミュージカル東京ラブストーリーが素敵な作品になるように精進したいと思っています。原作は漫画、91年には恋愛ドラマの金字塔と言われ、令和になりリメイクされるなどテレビドラマとしても有名な東京ラブストーリーが遂にミュージカルで上演されます。
ミュージカルです。
カンチが歌います。
リカが歌います。
さとみが歌います。
三上は、舞台だからこその、演劇版の東京ラブストーリーがどうなるか、是非劇場にてお確かめ頂けたら幸いです。心よりお待ちしております。

<夢咲ねね(空キャスト:関口さとみ役)・コメント>

以前平成版のドラマを拝見し、とても面白くて好きな作品でしたので、今回ミュージカル版出演のお話をいただきとても嬉しいです。王道なラブストーリーかと思わされるのですが、登場人物の感情が絡みもつれ合い、一筋縄ではいかないところがとても面白い作品だと思います。今回は原作をベースにした作品だと伺い早速読みましたが、とても面白いです。このお話の中で関口さとみという女性にとても興味をもっていたので、原作のイメージを大切にキャストの皆さんと生まれる感情を大切に演じたいと思います。『東京ラブストーリー』が新たにミュージカルとなります。皆さまにもドキドキしていただけますよう関口さとみを精一杯努めます。是非観にいらしてください。

濱田龍臣(海キャスト:永尾完治役)・コメント>

『東京ラブストーリー』という、昔からとても人気のある作品がミュージカルになります。父と母が東京ラブストーリーを見ていたのもあるため、自分はミュージカルの経験が浅いですが、精一杯頑張ります。先日、ビジュアル撮影でリカ役の唯月ふうかさんともお会いさせて頂いて、自分の中で永尾完治というキャラクターの輪郭が更にはっきりとしました。劇場に足を運んでくださる皆様に、『東京ラブストーリー』の世界を歌と踊り、そしてお芝居を通して楽しんで頂きたいです。

<唯月ふうか(海キャスト:赤名リカ役)・コメント>

多くの人から愛されている作品に、赤名リカとして出演出来る事、とても嬉しく気が引き締まります。 リカは思った事をそのまま口にするけど、決して嫌味がなく、胸の奥が擽ったくなる位の可愛さが詰まっている言動や表情に、沢山の人が救われている魅力的な女性だと感じました。いつも明るいリカの、繊細な心情変化をしっかり表現出来るように、私自身の感情の引き出しも増やしていきたいと思います。今回は、2チームの『東京ラブストーリー』が生まれます。 先輩方から沢山の事を学びながら、ピュアさともどかしさが複雑に交差する恋愛模様を、私たちのチームらしさで作り上げていきます。ミュージカル版をぜひ味わいに来てください!!

<増子敦貴(GENIC)(海キャスト:三上健一役)・コメント>

今回お話しをいただけたときは、と、と、東京ラブストーリーですか??と聞き直しました。自分の聞き間違いかと思うくらい驚きましたし、日本を代表する大きな作品への出演に重圧を感じています。本番を迎えるまで、不安と緊張との戦いです。僕の両親はもちろん、広い世代から愛され続けている『東京ラブストーリー』。僕だけの三上健一を作り上げて、尚且つ、観て下さるお客様方には「あの東京ラブストーリーがここにある」と思っていただけるよう、とにかくしがみついて精一杯頑張ります!平成12年生まれの未だに経験も浅い僕が、『東京ラブストーリー』に携わることができて光栄です。皆様の心の中に、懐かしさとあの時の感動とともに真新しい感動をお届けできるよう全身全霊で挑みます。ミュージカル『東京ラブストーリー』をお楽しみに。

<熊谷彩春(海キャスト:関口さとみ役)・コメント>

世代を越えて愛されている『東京ラブストーリー』のミュージカル化に携わらせて頂くこと、大変光栄に思っております。出演が決まって、原作やドラマ、台本を拝見したのですが、4人それぞれの恋愛模様がドラマチックに描かれていて、すっかり熱中してしまいました。私が演じさせて頂く関口さとみは、永尾完治と三上健一の間で揺れ動く女性。完治くんへの想い、三上くんへの想い、それぞれを丁寧に描いていけたらなと思います。難しい役どころですが、精一杯さとみに寄り添って、彼女なりの恋の道を歩んでいきたいです。原作やドラマのファンの方も、初めてご覧になる方も、楽しんで頂ける作品をお届けできるよう、頑張ります!

<綺咲愛里(長崎尚子役)・コメント>
あの、有名な誰もが知っている『東京ラブストーリー』という作品に携わらせていただけること、単純にとても嬉しかったです。胸の奥がキュッとなったり涙がこぼれたり…初めて見た時から作品の世界観に没頭してのめり込んだ大好きなラブストーリーです。それぞれの愛の形があり、それぞれが苦悩しながら色んな壁を乗り越えていく、作品の中で役を通して成長していけたらと思いますし、場面の中でちょっとしたスパイスのような役割になればいいなと思っています。『東京ラブストーリー』がミュージカルとしてどのような形で生まれるのか、出演者の一員として、そして一ファンとしてとても楽しみです!しっかり役を深めて作品に寄り添いたいなと思います。劇場でお待ちしております!!

<高島礼子(和賀夏樹役)・コメント>
テレビドラマ版のオンエアが1991年、丁度デビュー間もない頃でテレビを見る余裕はありませんでしたが、このドラマは必死に見ていました。世代的には、憧れの作品です。ミュージカルは初挑戦で、共演する若い役者さん達は素晴らしい魅力ある若いベテランさんばかりです。震えるほど緊張していますが、「挑戦する」は、座右の銘でもあり、私をキャスティングして下さった皆さんに感謝を込めて頑張ろうと決意しました。『東京ラブストーリー』を30年ぶりに見直して衝撃的でした。以前は、恋に悩む4人の世代で共感を持てましたが、何故か年を重ねて今見ても、興味深く面白い不朽の名作だと思いました。今回は、上司の世代から若い人達の愛を応援すべく、和賀夏樹をしっかりと演じて、観に来て下さる皆さんに楽しんで頂ける様に頑張りたいと思います。

■公演情報
ミュージカル『東京ラブストーリー』

<東京公演>
期間:2022年11月~12月
会場:東京建物 Brillia HALL
※ツアー公演あり

『東京ラブストーリー』