チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグ、リールvsチェルシーが17日にスタッド・ピエール=モーロワで行われ、1-2でチェルシーが勝利した。この結果、2戦合計1-4としたチェルシーの準々決勝進出が決定した。

先月22日にアウェイで行われた1stレグで敗戦を喫したリールだが、その後のリーグ戦では2勝1分けと好調を維持。2-0以上での勝利が必須となる2ndレグに向けては、前回対戦から先発を2人変更。直近の試合で負傷したレナト・サンチェスとオナナに代えてグズムンドソンとブラク・ユルマズが先発で起用された。

一方、先勝した1stレグ以降リールより2試合多い5試合をこなしたチェルシーは、過密日程ながら4試合で白星を挙げるなど、こちらも好調をキープ。1stレグのアドバンテージを有するチェルシーは、前回対戦の先発からツィエクをジョルジーニョ以外は同じメンバーを採用。2トップにプリシッチとハヴァーツを据えた[3-5-2]の布陣で試合に臨んだ。

立ち上がりから積極的な仕掛けを見せるリールは7分、敵陣でのボール奪取からブラク・ユルマズがミドルシュートを放ったが、これはチアゴ・シウバブロック。10分にもペナルティアーク手前で獲得したFKからブラク・ユルマズがゴールを狙ったが、これは枠の上に外れた。

互いにシュートチャンスのない膠着状態が続く中、チェルシーは31分に右モモ裏を痛めたクリステンセンがピッチに座り込むと、メディカルスタッフと共に歩いてピッチを後に。34分にトレヴォ・チャロバーが緊急投入された。

すると直後にスコアが動く。リールは35分、セットプレーの二次攻撃から9が右クロスを入れると、ボックス内の混戦でジョルジーニョの右手にボールが当たる。主審は一度プレーは流したが、オンフィールドレビューの結果、ハンドを認めてリールにPKが与えられると、このPKをブラク・ユルマズがゴール右に決めた。

先制を許したチェルシーだが、前半アディショナルに追いつく。48分、ジョルジーニョのスルーパスでボックス右深くまで抜け出したプリシッチがゴール左隅へ冷静にシュートを流し込んだ。

迎えた後半、チェルシーコバチッチを下げてマウントを投入。対するリールは、53分にチェリクが右足の付け根付近を痛めると、56分にはボトマンが臀部を負傷。共に一度ピッチに戻ったが、58分にウェアとオナナがピッチに送られた。

アクシデントにより2枚の交代カードを使ったリールは、63分に決定機を迎える。右CKで素早いリスタートを見せると、ショートコーナーを受けたブラク・ユルマズのダイレクトクロスをゼカがヘディングシュートで合わせたが、これは左ポストを直撃した。

ゆっくりボールを動かすチェルシーは71分、左サイド高い位置でサイドチェンジのボールをマルコス・アロンソが競り合うと、こぼれ球を拾ったマウントが縦に切り込みクロスを供給。これを逆サイドから走りこんだアスピリクエタが右足で押し込み、逆転に成功した。

その後も互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、結局最後までスコアは動かず。アウェイで逆転勝利を飾ったチェルシーが、連勝でベスト8進出を決めている。

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