国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)は、戦禍のウクライナを逃れ隣国に避難している人々に対する緊急支援の寄付募集を開始しました。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、3月15日時点で300万人以上のウクライナの人々が、これまで築いてきた生活のすべてを捨てて故郷から逃れることを余儀なくされています。都市は破壊され、子どもたちは爆撃の恐怖を目の当たりにしています。戦闘の激化により、特に子どもや女の子、女性たちが命の危険にさらされています。
そのため、プランは、ポーランド、ルーマニア、モルドバの現地のパートナー団体と協力し、子どもや女の子、女性の保護を中心とした活動を実施していきます。
現在モルドバのウクライナ国境の最前線で支援活動に携わっているプランの国際人道支援ディレクター、ウニ・クリシュナンによると、凍てつく寒さのなか連日やって来る難民の多くは、女性や子どもたちだそうです。多くの子どもたちが着の身着のままで空腹と劣悪な健康状態にあえぎながら到着しています。トラウマによる精神的な苦痛も抱えている子どもたちは、食料、医療支援、精神的なケアとサポートを必要としています。
国際人道支援ディレクター ウニ・クリシュナンからのメッセージ
数日前まで私が滞在していたガラティにも、毎日何百人もの子どもや女性たちがやってきていました。
戦争や暴力により、『子ども時代』を奪われた多くの子どもたちは、言葉を失い沈黙してしまいます。紛争下で子どもたちが発話することができなくなる現象は珍しいことではありません。人道支援活動において何より大切なのは、傷ついた子どもや人々に寄り添った心のケアです。
数日前、ウクライナとモルドバの国境で戦闘が始まって以降に生まれた子どもたちは、最初の数日間を地下壕で過ごし、出生証明書などの身分証明書を得られないまま国境沿いで何時間も足止めにされており、安全な場所への速やかな移動が難しくなっています。私が当地を訪問した日は雪が降っていて、気温マイナス2度という状況でした。凍てつくような天候は、幼い子どもの肺に大きな負担をかけ、子どもの感染症による死亡原因で最も多いとされる肺炎発症の危険が懸念されています。
幼い娘を抱き、「この子を無事に育てなければ…」と話す母親の言葉が胸に迫ります。私たちには、未来を担う子どもたちを守り、心身ともに健やかに育てる責任があるのです。
現在プランが、現地のパートナー団体との連携で実施を検討している活動は以下の通りです。
・ 子どもや若者、特に女の子や女性たちを保護する環境の整備
・ 避難民の子どもや若者、保護者たちに対する心のケア
・ 子どもや若者、女の子や女性たちの心のケアにあたる専門家の能力強化
戦禍のなか最も支援を必要としている子どもや女の子、女性たちへのご寄付をよろしくお願いいたします
https://www.plan-international.jp/special/lp/emr_ukraine202203/
配信元企業:公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
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