小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)の第10話が3月13日に放送され、菅田将暉演じる源義経の破天荒すぎるキャラが大きな反響を呼んでいる。

 今回の大河ドラマの主人公は、鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝大泉洋)を支えた13人の家臣団による権力パワーゲームを描いていく。天才軍略家にして悲劇のヒーローと呼ばれる義経だが、今作では異色のキャラ。第10話では、頼朝の仮御所を訪れた義経が「(奥州)平泉は、こちらと比べ物にならないほど美しいところ」とKY発言。頼朝が「鎌倉もいずれは平泉に負けないほど豊かにせねばな」と言えば「いや~どうでしょう。難しいんじゃないですか」と言って周囲をドン引きさせる始末。また、突然、御台所・政子のもとを訪れ、「私は母と離れて育ち、姉妹もおりません。思い切り甘えてもよろしいでしょうか」と切り出すと膝枕をねだり「夢でした」とうっとりとした表情を浮かべるのだった。さらに、佐竹との合戦を前に上総(佐藤浩市)に「戦の経験はあるのか」と聞かれ「ない」と答えると、「経験もないのに結構な自信じゃないか」と苦言を呈されると「経験もないのに自信もなかったら何もできない。違うか?」と逆ギレ。そんな義経に「天晴です」「破天荒すぎ」「自由すぎる」など、さまざまなコメントが寄せられている。

 大河ドラマでの義経役といえば、古くは1966年源義経」での尾上菊之助(現・菊五郎)。1972年「新・平家物語」での志垣太郎。1979年草燃える」での国広富之1993年「炎立つ」での野村宏伸。2005年の「義経」での滝沢秀明。2012年「平清盛」での神木隆之介といった旬のイケメン俳優が演じて来た。

「実際にオファーを受けた菅田は、『そんなかっこいい役が僕にできるかな』と戸惑ったようですが、三谷幸喜の脚本を読み『戦に関しては誰よりも頭が回る豪胆な天才軍略家ですが、ほかのことになると急にダメ人間になります』『自由奔放で我が強く、ツッコミどころ満載の厄介な男』『僕も悲劇的な結末を意識せず、寄り道をしながら成長していく義経を丁寧に演じることで、見ている方に魅力が伝わればいいな』とコメントしています」(芸能ライター)

 菅田将暉演じる異色の義経から目が離せない。

(窪田史朗)

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