SNSやブログで長谷川ろくさん(@hasegawa_roku)が配信しているショート漫画「こねこのドレイ」。2匹の兄妹猫、ジョナくんとサンちゃんの日常を描いていて、その愛らしい姿にメロメロになる読者が続出している。ウォーカープラスでは同シリーズをパワーアップさせ、新連載として配信。ボリュームアップした描き下ろしの新作を隔週でお届け。

【漫画】女優スイッチONになったサンちゃんが演技派すぎる!

今回のテーマは「女優スイッチ」。「こっちにきてなでて―!」と元気よく鳴きながら長谷川さんを呼ぶサンちゃん。作業中の長谷川さんが「お静かに‼」と言うと、さっきまでとは打って変わってきゅるるんとした目で悲しい表情に。その女優ばりの仕草にイチコロの長谷川さんは、すかさずサンちゃんなでなで長谷川さんに当時の思いを聞きつつ紹介する。

■なでてほしい猫と動きたくない飼い主の駆け引き

――今回はサンちゃんの演技派な部分が見えるお話でしたね。サンちゃんが「なでてー!」と呼ぶのは、漫画のように風呂場からが多いのでしょうか?また、なでてほしいサンちゃんと動きたくない長谷川さんの攻防は、最長どれくらい続いたことがありますか?

「まず風呂場方面のドアが開いていない場合、そこで『開けて―!』と強く鳴いて、その後に風呂場方面から『なでてー!』ですね。感覚的には20分くらいは続いたことがあると思いますが…今度計ってみます!」

――サンちゃんの女優スイッチがONになるタイミングが、見計らったかのように絶妙ですね。ONになる前と後で、サンちゃんの表情や鳴き方、仕草などはどう変化しますか?

「一番すごいのは鳴き方ですね!『こっちに来い』の時は本当に強くてワガママな感じで鳴くのです。言うなればジャイアンリサイタルのような強制力があるのですが、女優スイッチがONになると本当に切なげにか細く鳴いて、風呂場から少しこちらに歩み寄ってきて『こっちもこのくらい譲ってあげてる』というアピール、さらには目を細めたり尾をちょこんと手の上に置いて尾の先までかわいいを演出、全体的に女優化していて逆らうと悪いことが起きるかもしれない、とこちらを不安にさせる感じになります」

――なでてほしい時以外で、「サンは演技派だな~」と感じたことはありますか?また、ジョナくんはなでてほしい時、どのようなアピールをしますか?

「サンは『布団はみ出術』という術を習得しているようなのですが、体の一部がなんかちょっとだけ布団から出ているんですよね。それがなんとなくかわいいを演出していて、演技派だな~と思います。ちなみにジョナは全然やりませんので、未習得なのでしょう。ジョナはなでてほしい時、すごい目の前で待機します。それでも聞き分けがいいので、ダメと分かるとそこで箱を作ってなでてもらえるまで待ちます!」

サンちゃんのなでてアピールがなかなか終わらない時、見えていないふりをして逆にサンちゃんを呼び続けるという作戦を決行し、見事サンちゃんをおびき寄せることに成功した長谷川さん。「手を叩くとか、床をトントンするのは全て失敗でした。今も模索中ですが、成功はなかなか難しいですね」とのこと。長谷川さん、サンちゃん、ジョナくんの日々の中に、いろいろな“駆け引き”があるのだろう。

取材・文=重藤歩美(ウォーカープラス編集部)

「こねこのドレイ5」より