ゼンショー5月15日、自社のウェブサイトで「本日の朝日新聞記事について」というプレスリリースを公開し、朝日新聞が同日付朝刊で掲載した記事について、「一部事実と異なる報道があったことは大変遺憾です」とコメントした。

朝日新聞は、ゼンショーが14日に開いた決算記者会見に関する記事で、「小川賢太郎社長は『日本人はだんだん3K(きつい、きたない、危険)の仕事をやりたがらなくなっている』と嘆く」と報じていた。

ネットニュースも拡散「社長が3K仕事と認識」

この記事は「すき家ゼンショーHD社長『3K仕事やりたがらない』」というセンセーショナルな見出しで、ネットにも掲載された。これに読者が激しく反応し、5000近くのツイートが投稿された。

「飲食業で『汚い・危険』ってなんだよ」
「社長が改善する気なく労働者のせいにする」
「自分で3Kと言ったらダメでしょう。飲食業で『汚い』があったら誰が食べに行くねん」

ネットニュースのIRORIOも、「小川社長、すき家アルバイトを3K仕事と認識」という見出しで記事を配信している。

しかしゼンショーは、15日夜になって朝日新聞の記事の元になった記者会見における「やりとりの一部始終」をリリースとして公開した。そのうえで「3K」という発言は「小川(会長)の所感を述べたものではありません」と否定している。

このリリースによると「24時間というのが大変なのか、定着率とか、そういうところにも問題があったのか…」という記者の質問に対し、小川氏は24時間営業や深夜営業は人の確保が「いちばん難しい」としながら、こう答えたようだ。

「『日本人がだんだん3Kをやりたがらない』と昨日どこかの記事にも載っていましたけれども、労働力のミスマッチですよね。事務職にはなりたい人がいっぱいいて、だけど現場の仕事はミスマッチでやりたい人が少ない、という現状は確かにあると思います」
発言は「日本の労働市場全般に関する一般論」と主張

ゼンショーによると、この発言部分について「日本人がだんだん3Kをやりたがらない」というのは、小川氏の所感ではないということだ。

「(東洋経済の記事に)そういう趣旨が書いてあったと述べたものであり、小川の所感を述べたものではありません」

ちなみに小川氏が引用した「どこかの記事」とは、5月17日号の東洋経済「誤解だらけの介護職~もう3Kとは言わせない」と題した特集記事とのこと。ここまで説明した上で、ゼンショー朝日新聞をこう批判している。

「文脈としても『すき家』のことではなく日本の労働市場全般に関する一般論を述べた中で語ったものです。一部事実と異なる報道があったことは大変遺憾です」

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ゼンショーのリリースページ