U-21日本代表は23日、ドバイカップU-23でU-20クロアチア代表と対戦し、1-0で日本が勝利した。

パリオリンピックを目指す世代の初の国際試合となった一戦。大岩剛監督が率いての初の公式戦となり、大きな注目が集まる大会となる。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で、国際大会が相次いで中止になっている世代だけに、久しぶりの国際試合に臨むこととなる。

日本は[4-2-3-1]のシステムで挑み、海外組ではロンメルの斉藤光毅が先発出場。GKには鈴木彩艷(浦和レッズ)が入り、1トップには藤尾翔太(徳島ヴォルティス)が起用された。

U-21日本代表(スターティングメンバー)
GK鈴木彩艶(浦和)
DF:半田陸(山形)、馬場晴也(東京V)、西尾隆矢(C大阪)、成瀬竣平(名古屋)
MF:田中聡(湘南)、藤田譲瑠チマ(横浜FM)
MF:甲田英將(名古屋)、鈴木唯人(清水)、斉藤光毅(ロンメル)
FW:藤尾翔太(徳島)

その日本は開始23秒にいきなりチャンス。ボックス左でボールを持った斉藤がカットインからいきなりシュート。わずかに右に外れるが、積極的な入りを見せた。

2分には相手陣内で押し込みながら、ボックス手前でパスを受けた甲田が左足でシュート。これはGKの正面を突くと、3分にもボックス右を甲田が仕掛け、最後は落としを藤田がミドルシュート。しかし、これは右に外れていく。

立ち上がりから相手陣内に押し込む日本。クロアチアに対してプレスをかけ続け、自由にビルドアップをさせず。ボールを回収してしっかりとパスを繋ぎ、攻撃へと転じていく。

しかし、徐々にクロアチアが修正。10分を過ぎる頃には素早いパス交換とポジショニングでプレスをかわして日本のゴールに迫っていく。

17分には西尾から縦パスが田中に入ると、持ち出した田中が横パス。鈴木がボックス内からシュートも、GKがセーブする。

22分にも日本が決定機。斉藤がボックス内左で持つと相手との駆け引きから縦に突破してクロス。これを藤尾が低いボールをヘディングで合わせたが、GKがなんとかセーブする。

クロアチアが徐々に強度高くプレーしだすと危険なプレーも、35分には縦パスが入った甲田に対して足裏を見せるスライディングで削るなど、日本を強く警戒し始める。

それでも日本が攻め続けると前半アディショナルタイム2分に決定機。パスが空いてDFに引っかかるも、こぼれを拾った藤尾がボックス内からフリーでシュート。しかし、GKがセーブ。ゴールを奪えず、0-0で前半を終えた。

日本ハーフタイムに半田を下げて、デュッセルドルフプレーする内野貴史を投入した。

日本は57分にもチャンス。縦に仕掛けた甲田が突破からクロスもDFがクリア。これで得た左CKからのクロスを藤尾がシュートもDFがブロック。こぼれを藤尾が押し込むが、GKがセーブする。

60分にも決定機。左サイドを斉藤が突破してクロス。これがクリアされるも、ボックス手前で拾った藤田がミドルシュートもGKがセーブ。こぼれ球を藤尾が詰めるが、シュートは枠を大きく越えてしまう。

日本は65分に3選手を交代。田中、甲田、斉藤を下げ、松木玖生、松村優太、小田裕太郎を投入。システムを変えず、右に松村、左に小田、ボランチに松木を置いた。

さらに73分には藤尾に代えて、荒木遼太郎を投入。鈴木がトップに入り、荒木は鈴木が務めていたトップ下に入った。

日本はメンバーを入れ替えても押し込む展開に。すると81分に遂にこじ開ける。

藤田が小田に縦パスを入れると、ダイレクトでで荒木へ繋ぎ、浮き球のパス。これに反応した小田がGKをかわして無人のゴールへ流し込み、日本が遂にゴールを奪う。

日本は86分に成瀬に代えて加藤聖を投入し、交代枠の6名を使い切る。しかし、その直後に小田が左ハムストリングを痛め、ピッチを後に。日本は数的不利となるが、その直後にMFマルコ・ハヌリアクが後方からのタックルで2枚目のイエローカード。退場処分となり、10対10と数的同数に戻る。

日本は最後まで攻勢を緩めず。90分には鈴木がドリブルで持ち込み、ボックス内からクロス。これはブロックされるが、3人が詰めるなど、最後まで攻撃の手を緩めない。

日本は終了間際に内野が口から出血するアクシデント。それでも、そのまま試合が終了。日本が1-0で勝利し、大岩剛体制の初陣を白星で飾った。なお、日本は26日にカタール代表と対戦する。

U-21日本代表 1-0 U-20クロアチア代表
【日本】
小田裕太郎(81分)

U-21日本代表
GK鈴木彩艶(浦和)
DF:半田陸(山形)[→内野貴史(デュッセルドルフ)]、馬場晴也(東京V)、西尾隆矢(C大阪)、成瀬竣平(名古屋)[→加藤聖(長崎)]
MF:田中聡(湘南)[→松木玖生(FC東京)]、藤田譲瑠チマ(横浜FM)
MF:甲田英將(名古屋)[→松村優太(鹿島)]、鈴木唯人(清水)、斉藤光毅(ロンメル)[→小田裕太郎(神戸)]
FW:藤尾翔太(徳島)[→荒木遼太郎(鹿島)]

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