ロシアサッカー協会(RFS)がEURO2028とEURO2032の開催地に立候補したことに大きな波紋が広がっている。23日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 イングランドスコットランドウェールズ、北アイルランドアイルランドの各協会は元々、2030年FIFAワールドカップを共同開催することに興味を示していたが、コスト面などを考慮し、EURO2028に絞って招致活動を行うことがすでに明らかとなっている。招致レースには対抗馬が不在となっているとの報道もあったが、思わぬ対抗馬が浮上しているようだ。

 ウクライナへの侵攻を受けて、サッカー界ではロシアを締め出す動きが加速。各クラブがロシア企業とのスポンサー契約を次々に停止したほか、国際サッカー連盟FIFA)および欧州サッカー連盟UEFA)はロシア代表と同国のクラブチームを全ての大会で参加禁止にする制裁を発表している。しかし、制裁が実施されている状況にもかかわらず、RFSはEURO2028とEURO2032いずれかの開催地として立候補していることに注目が集まっている。

 実際に欧州サッカー連盟UEFA)は23日に4つの申請があったことを発表。EURO2028に向けては、イングランド、北アイルランドアイルランドスコットランドウェールズが共同開催で申請したほか、EURO2028とEURO2032のいずれかの開催にロシアトルコが関心を示し、イタリアEURO2032への立候補をしていることが明らかとなっている。

 EURO2028およびEURO2032の開催地は2023年9月に発表されるようだが、果たしてロシアが選ばれる可能性はあるのだろうか。

EURO2028とEURO2032の開催地に注目が集まっている [写真]=Getty Images