国際親善試合のイングランド代表vsスイス代表が26日に行われ、ホームのイングランドが2-1で逆転勝利した。

すでにカタールワールドカップ本大会行きを決めている両チームによる一戦。

新型コロナウイルスや負傷者の影響で主力数人を欠くイングランドは、今回の一戦で守護神ピックフォードやヘンダーソン、ケインフォーデンマウントと主力を起用した一方、グエイとウォーカー=ピータースの2選手をデビューさせ、同じくキャップ数の少ないギャラガーをスタメンで起用した。なお、ストーンズがウォームアップ中のケガによって直前で出場を回避し、ホワイトが代役を担った。

一方、強豪相手に実力を試したいスイス新型コロナウイルス感染で離脱の守護神ゾマーの代役にGKオムリンを起用した一方、ジャカやシャキリ、アカンジ、エンボロといった現状の主力を起用した。

イングランドは後方から丁寧にボールを動かしながら、中盤に落ちるケインが丁寧にサイドへボールを展開しながら攻撃の糸口を探す。幾度か良い形を作り出したものの、最後のところで相手の守備に撥ね返される。

一方、堅守速攻の形でチャンスを窺うスイスは20分過ぎにジャカの強烈なミドルシュートでイングランドゴールを脅かすと、直後に先制点を挙げる。22分、波状攻撃からボックス手前右でシャキリが上げた左足の浮き球クロスに対して、DFホワイトが被ると、その後方に入り込んだエンボロのヘディングシュートがゴール右隅に決まった。

さらに、畳みかけるスイスは25分にもセットプレーからシャキリのクロスに反応したファビアン・フライが抑えの利いた見事なボレーシュートを枠に飛ばすが、GKピックフォードが見事な反応で触ったボールはクロスバーを叩いた。

立ち上がりからボールは保持するものの、アタッキングサードでのプレーの質を欠いて決定機まで持ち込めないイングランド。それでも、GKピックフォードを中心に何とか1点差を維持すると、前半終了間際にワンチャンスを生かして追いつく。

前半アディショナルタイム1分、右サイドのスペースへ長いボールを入れてフォーデンプレッシャーからDFフライに窮屈なクリアを強いると、これをウォーカー=ピータースがスライディングでカット。こぼれを回収したギャラガーがボックス右からマイナスの折り返しを入れると、ペナルティアーク付近に走り込んだショーの強烈な左足のシュートが左隅に突き刺さった。

1-1のイーブンで折り返した試合は後半も拮抗した展開に。その中で立ち上がりの52分には右サイドギャラガーからの浮き球のスルーパスに抜け出したケインに決定機が訪れるが、ここは勇敢に飛び出したGKオムリンの顔面セーブに阻まれる。

その後、やや試合が膠着し始めると、両ベンチは60分過ぎに大幅にメンバーを入れ替える。イングランドは一気に4枚の交代カードを切り、ショーに代わって投入されたミッチェルがデビューを飾ったほか、スターリング、ライス、グリーリッシュと主力が投入された。この交代でホワイトが右サイドバックに移り、[3-4-2-1]から[4-2-3-1]の形に変わった。

この交代によって相手を押し込むイングランドは、幾度か惜しい場面を作ると、78分にはセットプレーの流れでグエイのヘディングシュートが相手MFツバーの腕に当たってPKを獲得。これをキッカーのケインがきっちり決めて、サー・ボビー・チャールトンに並ぶ歴代2位の49点目とした。

試合を引っくり返したイングランドは、フォーデンケインを下げてベリンガム、ワトキンスを投入。試合をクローズに行く中、右サイドのホワイト、ヘンダーソンを起点に3点目に迫るが、試合終盤のセットプレーからコーディが放った決定的なヘディングシュートはGKオムリンのファインセーブに阻まれた。

それでも、きっちりリードを守り切ったイングランドが2-1の逆転勝利を飾っている。

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