ザ・チネケ!・オーケストラが奏でる現代的なクラシックオーケストラ・アレンジで、ボブ・マーリーの偉大なる名曲の数々を再解釈したアルバム『ボブ・マーリー&チネケ!・オーケストラ』が2022年5月27日に発売される。

 このアルバムのレコーディングはアビイ・ロード・スタジオで行われ、プロデュースはニック・パトリック(代表作にエルヴィス・プレスリーウィズロイヤルフィルハーモニー管弦楽団名義の『If I Can Dream』、バディ・ホリーウィズロイヤルフィルハーモニー管弦楽団名義の『True Love Ways』がある)が担当している。

 この作品では、「サティスファイ・マイ・ソウル」、「エクソダス」、「イズ・ジス・ラヴ」、「リデンプション・ソング」、「ゲット・アップ、スタンド・アップ」、「ワン・ラヴ」といった曲が再解釈されており、このうち「ワン・ラヴ」は先行トラックとしてアルバムの発表と同時に配信された。

 この『ボブ・マーリー&チネケ!・オーケストラ』のアイデアが生まれるきっかけを作ったのは、2016年に開催されたコンクールBBC Young Musician of the Year』で優勝した著名なチェロ奏者シェク・カネー=メイソンだった。

 カネー=メイソンは現在ソロ奏者として活動しており、チネケ!の活動からは離れているが、彼はボブ・マーリーの「ノー・ウーマン、ノー・クライ」と「リデンプション・ソング」を斬新かつ独創的な編曲で演奏していた。それがタフ・ゴングボブ・マーリーエステートの耳に入り、高く評価された事で、アビイ・ロード・スタジオ経由でチネケ!の音楽的な旅が始まった。

 チネケ!の創設者であるチ=チ・ンワノクは、「伝統的なクラシックの演奏家として訓練を受けてきた私にとって、あの伝説的なミュージシャン、ボブ・マーリーとの共演アルバムを作るというアイデアはとてつもなく刺激的なものでした。あらゆるジャンルの音楽は、すべての人に開かれたものであるべきだと私は強く信じています。ですから、こうした伝説的な曲に新しいオーケストラ編曲を施す機会を得られたのは、チネケ!にとって本当に素晴らしい出来事でした」と説明している。

 2015年に設立されたチネケ!・オーケストラは、新進気鋭の若手から世界的に有名なベテランまで、さまざまな演奏家たちに新たなチャンスを提供している。このオーケストラが目標としているのは、「クラシック音楽における変化を推進し、その多様性を称賛する」ことである。チネケ!はイギリスだけにとどまらず海外のメディアでも幅広く取り上げられており、最近ではニューヨークタイムズタイムズといった有力紙でも紹介されている。

 日本盤は、2CDと1CDの2形態で発売され、2CDデラックスはCD1にチネケ!・オーケストラ、CD2にボブ・マーリーのオリジナル・トラックが収録される。

◎リリース情報
アルバム『ボブ・マーリー&チネケ!・オーケストラ
2022/5/27 RELEASE
<2CDデラックス>
UICY-16062/3 3,960円(tax incl.)
<1CD>
UICY-16064 2,750円(tax incl.)
日本盤のみ:解説付/歌詞対訳付、SHM-CD仕様
https://umj.lnk.to/BobMarley_ChinekeOrchestra

ボブ・マーリー、現代的なクラシック・アレンジで再解釈した『ボブ・マーリー&チネケ!・オーケストラ』が5/27発売