貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz(R)」を運営する株式会社トレードワルツ(以下:トレードワルツ)は、国内外の学生から会社案内パンフレットのビジュアルデザインを募集した「トレードワルツ学生デザインコンペティション(以下:本コンペ)」の最終審査会において、高校生から大学生の計5名が受賞し、グランプリ受賞者のデザインを採用した会社案内パンフレットが完成したことをご報告いたします。


■トレードワルツが学生デザインコンペを通して実現したい世界

トレードワルツは、未だ紙書類で手続きされるアナログな貿易業務を、ブロックチェーン技術によりデジタル化する貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」を運用しています。「TradeWaltz」を利用することで、貿易実務者や全ての関係者が繋がり、安心安全な貿易取引ができる未来の実現を目指しています。

現在、政府、民間、学術界のALL JAPANの体制にてトレードワルツは世界に先駆けてサービス展開をしておりますが、この取組は今の経営陣が牽引する期間だけでなく、10-20年後も継続的に行う必要があります。これからを担う若い世代と共に貿易の未来を作り上げるため、若い世代へ私たちの取組に関与し、関心を高めて頂くため、今回、学生限定デザインコンペを開催しました。
 
 結果、本コンペには学生ならではの新しい視点で、貿易DXという親しみのない概念をわかりやすく社会に伝える会社案内が完成しました。
  また、グランプリを受賞した中尾詩夏さん(多摩美術大学 プロダクトデザイン専攻 4年)は卒業後のアーティスト活動の傍ら、3月からトレードワルツのデザイナーとして兼業参加頂くことになったほか、優秀賞を受賞した本部有叶さん(東京都市大学付属高等学校 普通科 1年)も3月からトレードワルツのクリエイターとしてインターン参加頂くことになりました。お二人には最初の仕事として、トレードワルツが4月に登壇する国際商業会議所(ICC) 貿易デジタルカンファレンスで発表するコンセプトムービーの製作に携わって頂く予定であり、このレベルの国際会議に高校1年生が作成するムービーが投影されるのは、最年少記録になるはずです。今後トレードワルツは、世代を超えたALL JAPANで貿易DXを推進して参ります。

■最終審査会の様子

事前審査を通過したファイナリスト5名が参加し、1人5分間のプレゼンテーションの後、審査員による質疑応答を行いました。
 プレゼンテーションでは、貿易DXやブロックチェーン、「TradeWaltz」といった一見難しそうな題材を分かりやすく伝えるための表現、読み易さを追求した間取り、PDFでも立体感を感じる工夫、電子媒体のみで利用する会社案内であることを活かしたWebサイトへのリンク活用、パンフレットの各ページの柄を並べると「トレードワルツ」という文字が浮き上がる等、学生発の常識にとらわれない自由なアイデアが多数発表されました。

質疑応答では、審査員から「デザインをするにあたり貿易DXを勉強して、面白いと思ったことはありましたか?」という質問が上がり、発表者の本部さんは「ブロックチェーンという技術は初めて知りましたが、すごく画期的で透明感のある仕組みだなと思って興味を持ちました。」、高見桃香さん(嵯峨美術大学 デザイン学科 3年)は「今まで貿易実務を紙で行っていたことに驚きました。他社と連携して貿易電子化を一気に進めるための活動がすごいと思いました。」と回答されました。今回のデザインコンペを通じ、応募者それぞれが貿易の課題に触れ、DXやトレードワルツについて理解を深める機会にもなったと感じます。

審査は、学生ならではの独創性を重視して行われ、大学教員、企業PR担当、広告代理店営業担当などそれぞれの立場からフィードバックやコメントをいただきました。ファイナリスト全員の評価が高く審査は難航しましたが、紙の会社案内をめくるときのワクワク感を奥行きのあるデザインで表現した中尾さんがグランプリに輝きました。

■受賞者一覧
グランプリ 1名
中尾詩夏さん(多摩美術大学 プロダクトデザイン専攻 4年)

●デザインコンセプト

会社案内を通して「新しい貿易の未来を想像させる」ことを目標にパンフレットを制作しました。紙書類を全て電子化にすることによって私たちが普段使っている、運送や貿易はどう変わるのかを大きなスケールでイメージしてもらい、貿易によってこんな未来に変わっていけばいいなと思ってもらえるようなデザインにしました。

●コメント
今回、コンペに応募したことをきっかけに貿易の課題を知り、貿易業務のほとんどが紙書類で行われているという事実に衝撃を受けました。今まで貿易は身近なものでありながらその課題や現状を知らなかったため、コンペを通して知ることができました。また、今まで知らなかった分野を理解しながらパンフレットを制作するのは大変ではありましたが、会社案内を読んでくださる方にも貿易の未来をワクワクしながら想像して欲しいという思いで制作させていただきました

準グランプリ 2名
高桑あかねさん(筑波大学 芸術専門学群構成専攻 ビジュアルデザイン領域 2年)

●デザインコンセプト
Change&Spreadをコンセプトに、貿易の未来を変え、浸透させていく企業としての姿を表現したデザインを考えました。コーポレートカラーの青色をメインにグラデーションを多用し、急成長や将来性を感じさせるように意識しました。また、美しさや信頼感のあるデザインを心がけました。

●コメント
今回のコンペをきっかけに、初めて貿易DXについて知りました。あらゆるものがデジタル化されていく一方で、自分の知らない技術が増え、時には不信感をおぼえることもあります。デザイナーは複雑なものをわかりやすく伝えるために工夫しなければならず、リサーチ力や表現力、柔軟な発想が必要だと強く感じました。

中井美玖さん(筑波大学 芸術専門学群 ビジュアルデザイン専攻 2年)

●デザインコンセプト
今回のパンフレット作成で私が意識した点は、「読みやすさ」と「差別化」です。堅苦しく読みづらいという企業案内のイメージを払拭できるよう工夫しました。具体的には、文字数の削減、アイコン化、公式ホームページへジャンプできるリンクの添付などです。また、パンフレットの背景のウェーブがロゴマークと「トレードワルツ」の文字に見えるようになっています。

●コメント
この度は準グランプリをいただき、ありがとうございます。支えてくださった運営の方々や選んでくださった審査員の皆さまに心から感謝申し上げます。最終審査に進まれた方々の作品はどれも素晴らしくとても刺激になりました。また、さまざまな分野で活躍なさっている審査員の方々からコメントやアドバイスをいただけて、大変勉強になりました。

優秀賞 2名
高見桃香さん(嵯峨美術大学 デザイン学科 3年)

●デザインコンセプト
今回私はこの会社案内を制作するにあたって、「読んだ方が未来を感じる会社だということ、どのような事業を行なっている会社なのかということが想像できる」ということをコンセプトにデザインで表現しました。

●コメント
今回のトレードワルツさんのデザインコンペに参加させていただき、今までにない経験をさせて頂くことができました。優秀賞をいただくことができたことをありがたく思う一方で、悔しい気持ちも残ったコンペでした。今回指摘して頂いたところをブラッシュアップしていき、これからももっとデザインを学んでいきたいと思います。

本部有叶さん(東京都市大学付属高等学校 普通科 1年)

●デザインコンセプト
「誰にでも読みやすく」が私のデザインのコンセプトです。複雑なサービスを説明する時、どれだけ分かりやすく読みやすく説明できるかが勝負になってきます。ここに細かい内容は必要なく概要だけ理解していただければ良いので、「誰にでも読みやすく」をデザインコンセプトにしました。

●コメント
結果としてコンペは優秀賞という結果になってしまいました。しかし大学生、しかもデザインを専門的にやってる方達と戦うことができたのです。結果を聞いた時は悔しく思いましたが、この悔しさは次の作品へのエネルギーへと変えてみせます。とても楽しかったです!

【関係者のコメント】
東京藝術大学 教授 松下 計
「与えられた情報をどう伝えるかについては皆さん高いレベルである事に感心しました。ただ学生さんに今要求される事は、それをいかに「正しく行なっているか」よりも、キラッと光る生きた情報に見せる事が出来たか、という事ではないかと思います。上位作品にはそのような要素も発見でき、とても楽しく審査ができました。」

長岡造形大学 准教授 水川 毅
「今回のデザインコンペで感じた事は、応募者の方々のどの作品も正解なのだということです。従来の考え方だとパンフレットは1種類が当たり前なのですが、新しいサービスを伝えるためにパンフレットが複数あっても良いと感じました。企業パンフレットはコンペ型式でコミュニケーションツールにもなり得るという事です。」

デジタルハリウッド株式会社 大学事業部 執行役員 池谷 和浩
デジタルハリウッド大学が使命とする産学協同の視点から審査に参加いたしました。クライアントから提示された与件を適切に把握していることに加えて、デジタルコミュニケーションが基盤となった社会における広報材料のあり方を提案しているデザインが多く、共感しました。今後もこのような座組で企業のクリエイティブが推進されることを願っております。」

株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ 笹本 裕晶
「今回は、審査員として学生の皆様のフレッシュなアイデアに触れることができたことに感謝をしています。皆さん、 まだ社会人としてビジネスシーン未経験という中で、実際の使用シーンをも想定しながら工夫を重ね構成を考え てくれたことには驚かされました。この経験を今後の自身の成長に生かしていただけることを願っております。」

unit X 代表 岡村 未来
「今回、コンペの運営を担当させていただきました。学生の皆様が、日頃接点を持ちづらい貿易DXについて考え、社会で求められる”型”に囚われすぎない新鮮な目で自由に表現していただいたことで、トレードワルツ社に新しい風をお届けできたことを嬉しく思います。」

株式会社トレードワルツ 取締役CEO室長 染谷 悟
「コンペを運営頂いたunit X様、お忙しい中作品の選定・コメントを頂いた審査員の皆様、参加頂いた学生デザイナーの皆様、その他関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。今回出会うことができた新しい世代の皆様と、貿易の未来をつくる、という私たちのミッションをこれからも追いかけ続けていきたいと思います。」

■株式会社トレードワルツについて
商号 : 株式会社トレードワルツ
代表者 : 代表取締役社長 小島 裕久
所在地 : 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目2番地2号 丸の内二重橋ビルディング2階
設立 : 2020年(令和2年)4月
事業内容: ブロックチェーンを活用した貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz(注1)」のSaaS(注2)提供
人員数 : 30名(フルタイム)
URL : https://www.tradewaltz.com
株主一覧:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
三菱商事株式会社
豊田通商株式会社
株式会社TW Link
東京海上日動火災保険株式会社
三井倉庫ホールディングス株式会社
株式会社日新
株式会社三菱UFJ銀行
損害保険ジャパン株式会社

(注1)「TradeWaltz」は日本国内における株式会社トレードワルツの登録商標です。 その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
(注2)Software as a Serviceの略で、ユーザーがインターネット経由で必要なソフトウェア機能を利用する仕組み

■貿易DX事業を推進する中核メンバーを4月11日まで公募中
ブロックチェーン技術で貿易業務の完全電子化を目指す貿易DXスタートアップであるトレードワルツは、現在、副業・兼業を含む10のポジションで人材を登用し、外部人材との新たなコラボレーションを通じて、日本とアジアの貿易DXを推進します。対象者からの参加エントリーは下記ページにて受け付けます。
公募URL:https://www.bizreach.jp/job-feed/public-advertising/s4hsamh/

配信元企業:株式会社トレードワルツ

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