デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが倒れた地への凱旋試合にコメントした。アメリカのスポーツ専門局『ESPN』が報じている。

昨夏のユーロ2020中に心停止を起こしたエリクセン。植え込み型除細動器(ICD)を装着してのプレーセリエAで認められず、インテル退団を強いられるなど、選手生命も危ぶまれたが、懸命なリハビリの甲斐あって、今冬に加入したブレントフォードで実戦復帰した。

そして、今月のデンマーク代表から実戦復帰後初の招集を受けると、26日にアムステルダムで行われたオランダ代表とのフレンドリーマッチに2点ビハインドの後半頭から出場。チームは敗れたが、出場から2分後の1stタッチでネットを揺らして、復活をアピールした。

あの出来事から287日後に感動的な代表復帰劇を「完璧だ」と自賛したエリクセンだが、29日に予定するセルビア代表との国際親善試合はまた感慨深いものになりそうだ。会場となるコペンハーゲンのパルケン・スタジアムは心停止を起こして、昏倒した場所だからだ。

その一戦でキャプテンマークを託されてのプレーが決まっているエリクセンは28日の前日会見で、あの当時を「僕は5分間、この世にいなかった」と振り返りながら、今の心境を語っている。

「間違いなくすごくスペシャルなものになる。あの出来事が起こってから、パルケンに行っていないしね」

「今はフットボーラーとしてあのフィールドに戻れるのがすごく楽しみ。それは僕にとって大事なことだ」

「でも、試合が終わったら、あの出来事を過去のものにできるというのも楽しみにしているんだ」

7日間無料トライアル実施中!『ブンデスリーガLIVEアプリ』
>詳しくはこちら

サムネイル画像