ハリー・ポッター」魔法ワールドの最新作『ファンタスティック・ビーストダンブルドアの秘密』が、ついに4月8日(金)より公開となる。シャイでおっちょこちょいな魔法動物学者ニュート(エディ・レッドメイン)がダンブルドア先生(ジュード・ロウ)と共に凸凹チームを結成し、世界支配を企む史上最悪の魔法使い、グリンデルバルド(マッツ・ミケルセン)に秘密の作戦で立ち向かう。バラエティに富んだ魔法動物や大迫力の魔法バトルが魅力の本作だが、ホグワーツ城が登場するなど、「ハリー・ポッター」とのつながりもより強く感じさせる。そこで今回、予告映像などを参考に、「ファンタビ」と「ハリポタ」に関係ある“キーワード”をピックアップしながら、魔法ワールドの魅力に迫っていきたい。

【写真を見る】ニュートの肩にちょこんと乗るピケットがかわいい…今作でも大活躍の魔法動物たち!

ハリーやニュートが学んだ!魔法使いの学校「ホグワーツ

イギリス全寮制の魔法学校。不規則に広がる古城が校舎として使用されていて、子どもの魔法使いは11歳で入学し、7年間にわたって呪文学や変身術、魔法薬学、闇の魔術に対する防衛術といった様々な科目を履修する。生徒たちは「グリフィンドール」「ハッフルパフ」「レイブンクロー」「スリザリン」からなる4つの寮に組分けされ、ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)はグリフィンドール、ニュートはハッフルパフの生徒だった。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(17)でもホグワーツが登場し、ニュートの学生時代が回想されたほか、教鞭をとるダンブルドア先生の姿も。本作でも、予告編の冒頭からホグワーツ城が映しだされ、クィディッチ(魔法界で人気のスポーツ)をプレーする生徒が空を飛んでいるシーンや、マグル(非魔法族)のジェイコブ(ダン・フォグラー)がホグワーツの大広間で生徒たちと交流する様子も確認できる。

ホグワーツの内部には、勝手に動く階段や、合言葉を言わないと入れない寮の談話室など、魔法界ならではの不思議な仕掛けがいっぱい。そのなかでも注目したいのが「必要の部屋」。強く心に思い浮かべると出現し、対象者の目的に合った道具や本がそろっている不思議な部屋だ。映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)でダンブルドア軍団を結成したハリーたちが魔法の特訓をする場所として使用していた。本作でも、ニュートやダンブルドア先生、ジェイコブら凸凹チームのメンバーがこの部屋にいるシーンが確認でき、対グリンデルバルド陣営との戦いでどのように絡んでいくのかが気になるところ。

■本作で最大の秘密が明かされる?ハリーやニュートの恩師「ダンブルドア先生」

ハリーやニュートの恩師であり、最も偉大な魔法使いとして尊敬を集めるダンブルドア先生。「ハリー・ポッター」シリーズではホグワーツの校長としてハリーら生徒たちを優しく見守り、闇の魔法使いヴォルデモート(レイフ・ファインズ)が唯一恐れる人物として魔法の強さも圧倒的だった。一方で、自身について多くを語らないミステリアスなところも魅力だったともいえるだろう。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、そんなダンブルドア先生の若き日の姿が初お目見え。魔法使いが人間を支配する世界を作ろうと企む史上最悪のグリンデルバルドが追っていた未知の力を秘めた青年クリーデンス(エズラ・ミラー)を保護するため、ニュートに指示を送っていた。

ハリー・ポッター」シリーズのヴォルデモートとの戦いにおいて、ダンブルドア先生は不死鳥の騎士団を組織していたが、本作でも勢力を拡大するグリンデルバルドから世界を救うため、あるチームを結成する。メンバーは、魔法省で働くニュートの兄テセウス(カラムターナー)、アメリカの呪文学の教師ユーラリー(ジェシカウィリアムズ)、名門魔法族の末裔ユスフ(ウィリアム・ナディラム)、ニュートの助手を務めるバンティ(ヴィクトリア・イェーツ)、そしてマグルのジェイコブ。5つの魔法のトランクに隠されたダンブルドア先生の“秘密の作戦”でグリンデルバルドに立ち向かうが、果たして…。また、ダンブルドア家に危機が迫ったときに現れる不死鳥がクリーデンスに向かって飛んでおり、このことがタイトルにもある“ダンブルドアの秘密”にも関係あるのだろうか?

■「ハリー・ポッター」シリーズにも登場していた!黒い魔法使い「グリンデルバルド」

本作のメインの敵役である黒い魔法使い、グリンデルバルド。魔法使いがマグルを支配する世界を作ろうとし、同志を集めながら世界を恐怖と混乱に陥れようとする。ダンブルドア先生とは青年時代に出会い、志を同じくした仲で、親友や兄弟以上の絆で結ばれていた。その際に “血の誓い”を結んでいたため、袂を分かったあとも2人は直接対決できない。

ハリー・ポッター」シリーズにも登場し、ヴォルデモートにニワトコの杖のありかについて問い詰められる姿などが描かれていたグリンデルバルド。ヴォルデモートが恐怖で人々を支配していたのに対し、グリンデルバルドは圧倒的なカリスマ性で人々を魅了し、自身の賛同者にしていく。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ではジェイコブと恋愛関係にあった魔法使い、クイニー(アリソン・スドル)でさえも彼の思想に傾倒し、陣営に加わってしまったのがショッキングだった。さらに、未来が見える能力も持っていると判明するのだから、恐ろしさに拍車がかかっている。

■時にはかわいらしく、時には危険!ユニークな生態を持った「魔法動物」

ファンタスティック・ビースト」シリーズといえば、忘れてはいけないのが不思議な魔法動物たち。「ハリー・ポッター」シリーズでも、ドラゴンユニコーンヒッポグリフといったファンタジー作品で人気の動物や亜人が登場し、物語を盛り上げていた。

今回も小枝のような姿で鍵を開けることが得意なニュートの相棒、ボウトラックルのピケット、キラキラしたものを集めるのが大好きで、それが原因でいつもトラブルを起こしてしまうニフラーのテディといったおなじみのキャラクターたちが活躍。予告編では、風船のように膨らむワイバーンにニュートがぶら下がって空を飛んでいたり、サソリとカニが合体したようなマンティコアをニュートとテセウスがダンスのような動きで操ったりする姿も確認できる。さらに、ポスターにはダンブルドア家と関係の深い不死鳥ホグワーツに向かって飛んでおり、どんな展開が待ち受けているのか期待が高まる。

■ファンの憧れ!魔法使いの必需品「魔法の杖」

魔法使いに憧れたことがある人なら一度は欲しいと願った魔法の杖。『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)で自分が魔法使いだと知らされたハリーが、様々な杖を試しながら自分に合う1本を選んでいたシーンにワクワクした人は大勢いるに違いない。杖職人のオリバンダー(ジョン・ハート)によれば、1本として同じ杖はなく、「杖が魔法使いを選ぶ」とのこと。杖の芯には、不死鳥の羽、ドラゴンの心臓の琴線、ユニコーンと毛といったものが使用されている。実はハリーヴォルデモートの杖は同じ不死鳥の羽を使用した兄弟杖で、ダンブルドア先生の不死鳥であるフォークスが提供したものだった。

数ある魔法の杖のなかでも史上最強といわれているのが、ニワトコの杖。伝説の“死の秘宝”の一つであり、蘇りの石、透明マントと合わせて所持することで死を制することができるという。ハリーを警戒するヴォルデモートが躍起になって探していたのもニワトコの杖。そして、「ファンタスティック・ビースト」でこの杖を所持していたのがグリンデルバルド。予告編では、グリンデルバルドがある魔法使いの頭から記憶を抜き取るシーンでニワトコの杖を所持しているのが確認できる。今後、この杖がどのような運命を辿っていくのかもシリーズの見どころの一つといえるだろう。

点と点だった要素が線でつながり始めた「ファンタスティック・ビースト」と「ハリー・ポッター」の世界。ここで挙げたもの以外にも両者を結ぶキーワードはまだまだあるはず。その答えを見つけに、『ファンタスティック・ビーストダンブルドアの秘密』をチェックしてみてほしい。

文/平尾嘉浩

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