ファッションやプレゼントなど、様々なシーンで活躍する指輪。シンプルなものから凝ったものまでと色々なデザインがあるが、現在ツイッター上で「意外すぎるデザインの指輪」が話題になっている。

【話題のツイート】この指輪、見覚えがあるぞ…


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■指輪をよく見ると…

多くの注目を浴びているのは、舞台・美術・映像を作る団体『ゆうめい』の代表を務める池田亮さんの一件のツイート

投稿には「懐かしくも現役な混合水栓のクリスタルハンドルの指輪を作りました。実際にひねって回せます」という意味深なコメントとともに数枚の写真が添えられている。

リング

指輪といえば、リングのみのものや宝石などの装飾品がついたものなど存在するが、写真に写っているリングにはかなり大粒のダイヤが…いや、一見ダイヤに見えるが何か違うぞ…。


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■「これは良い」と大絶賛

指輪をよく確認すると、ダイヤに見えたものは小学校などでよく見た「蛇口のハンドル」になっているのだ。「混合水栓のクリスタルハンドルの指輪を作りました」のコメント通り、しっかりと水とお湯の2パターン用意されているのが、なんともたまらない。

リング

この遊び心満載のグッズは大きな反響を呼び、わずか数日で24万件を超える「いいね」を獲得する事態に。

同時に「これを指につける発想が凄い」「普通にかわいい」「遊び心のある雑貨は大好き」「これは良い!!」と絶賛の声が相次ぎ、実際に同じタイプのハンドルを使用しているユーザーからは「現役です」「家のトイレに青い方だけありました」といったリアクションが寄せられていた。

そこで、この素敵な作品を制作した池田さんに話を伺ってみることに。

■意外なギミックも…


キラキラ光るものを掴んで回す感じや中に入っている金具の反射による光り具合とか、温度は自分で回して調整しなければならないから毎回手こずった体験がより記憶に残っているところとか…。元々クリスタルなハンドルが好きでした」と語る池田さん。

ツイッター上でクリスタルハンドルの画像を見かけたり、実家や区役所のトイレ見る度に「ずっと回していたいなー」と考えるようになったそうで、「『そうだ、指輪にすればずっと回せるな』と結論に至り作りました」と制作に臨んだのだとか。

お気に入りのポイントを尋ねると「ハンドルを回せるようにするところと、クリスタル部分から透けて見える金具にリアリティを出すところにこだわりました」とコメント。そう、この作品は「実際に回すことができる」というギミックがあり、「強度もテストしながら納得できるような動きを目指しました」と、細部にまでこだわっているという。


■制作時のテーマは…

リング

実物を見たり必要な材料を吟味したりと、研究と実験を何度も重ねて作られた今作。

制作時の苦労について聞くと「ハンドルの造形と、中の金具を回せつつ水栓っぽさを再現するところです。あと作業中は花粉症が酷くて体から出てくるものに栓をしたいと常々思っていました」とウィットに富んだ一面も覗かせる。

なお、この池田さんはこのほかにも様々なノスタルジックな作品を制作しており、それをショップサイトにて販売している。「たまに夢で見るようなお店を再現すること」「今の自分が1番欲しいと思えるものを作ること」をテーマに制作にあたっているのだとか。


■ガチャガチャで登場

多くの反響を呼んだクリスタルハンドルの指輪は、カプセルトイメーカーの琴線に触れたようで、今後ガチャガチャ商品としても販売されるになったそう。もちろん、先述のショップサイトでも数量限定で販売される。

また、池田さんは造形以外にもドラマの脚本(アニメ『ウマ娘』など)や演出・舞台など多岐にわたる仕事に関わっており、5月28日からはドキュメンタリーとフィクションが両立する舞台作品『あかあか』の公演が予定されているのだとか。興味を抱いた人はショップサイトと舞台をチェックしてみよう。

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(取材・文/Sirabee 編集部・ステさん

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