複数のターゲット遺伝子を誰でも簡単に目視判定できる画期的な遺伝子検査ツール『STH-PAS』。医療・食品・農水産業・環境検査などの様々な分野に応用可能。
東北大学発ベンチャー企業である株式会社TBA (以下、TBA) は、誰でも簡単に検査できる遺伝子検査紙 「STH-PAS」の開発・製造・販売を行っています。STH-PASは高価な機器類や特別な技術を必要とせず、簡単に目視判定できる画期的な遺伝子検査紙です。STH-PASは様々な検査に応用でき、医療分野ではデング熱ウィルス、マラリヤ、結核菌などの感染症検査の他、薬剤耐性病原菌の判定も可能です。また、食品分野では食中毒菌等の食品混入菌検査や農産物の産地偽装鑑定、品種鑑定にも活用できます。


ハラール偽装肉判別キットの必要性
近年では、イスラム教徒向けのハラール認証を受けた食品を目にすることが世界中で多くなっています。
ただ、一方で食品の表示偽装問題も相次ぎ発覚され、ハラール認証を詐称した食品が出回っている問題もあります。タイのチュラロンコン大学が調査したところ、豚肉を牛の血に浸した「偽装牛肉」がタイで出回っているということが発覚し、タイのイスラム教徒に大きな衝撃を与えました。なお、この偽装牛肉の見た目は普通の牛肉にしか見えず、豚肉であることは人の目では判断出来なかったとのことです。また、日本でも過去に100%牛肉と表示しながら豚肉や鶏肉を混入させて販売した食肉偽装事件がありました。食肉の偽装は、宗教を冒涜するだけでなく、安全な食肉が使用されているのか不確かなために人々の健康面を脅かす可能性もあります。食肉の表示偽装問題を解決するために、タイのTalenome社とチュラロンコン大学はTBAのSTH-PASを活用し、非ハラールである動物種の食肉の混入を短時間で簡易的に検出できる検査キットを開発しました。この検査キットはタイで販売が開始されています。なお、本技術は国際雑誌「Food Control」に掲載されました。

株式会社TBAについて
株式会社TBAは、何処でも、誰でも、簡単に実施できる遺伝子検査法:STH (Single stranded Tag Hybridization) 法を社会に役立てる目的で2013年7月に東北大学発ベンチャー企業として設立されました。蚊媒介熱帯病ウィルス (デング、チクングニア、ジカ) 検出キットや養殖エビ感染症検出キットなどの開発を行い、国内のみならず世界のキットメーカーを通じて販売しています。現在はJICA民間連携事業に採択され、「インド国地域の感染症医療サービス向上に向けた簡易PCR検査導入の取り組み案件化調査」の実施も行っています。
TBAは、より簡便で安価な遺伝子検査ツールを開発し、遺伝子検査をより身近なものとすることにより、世界の人々の健康と安心・安全な社会の創造に貢献することを目指します。

株式会社TBAのWebサイト
https://www.t-bioarray.com

STH-PASの紹介動画

配信元企業:株式会社TBA

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