第94回アカデミー賞の授賞式が3月28日(現地時間27日)米ロサンゼルスで行われ、濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞した。同部門で日本映画が受賞するのは、滝田洋二郎監督の「おくりびと」(2008年)以来、13年ぶり。

 同作は村上春樹氏の小説が原作。西島秀俊演じる妻をなくした主人公が寡黙なドライバーと出会い、人生を見つめ直していく物語。

 授賞式後の会見で主演の西島は「会場でたくさんの方に『この作品を見た。本当に素晴らしかった』と言っていただいて、改めてこの作品が国とか言葉を超えて、いろいろ方の心に深く響いたんだなということを会場ですごく感じて、とても幸せです」と語った。

 ところで、今回の受賞で注目されるのが、その西島の今後だ。

「西島は昨年、米紙ニューヨークタイムズが毎年選ぶ『グレート・パフォーマーズ/ ザ・ベスト・アクターズ・オブ2021』に選出されています。これには他に、ベネディクトカンバーバッチ、ウィル・スミスデンゼル・ワシントン、ホアキン・フェニックスなどの名優が名を連ね、アジアからは唯一の選出でした。近年、ハリウッドは多様性の重視という観点から、作品にアフリカ系やアジア系の役者を入れる傾向にあり、今後、アジア系の役者として西島が注目されるのは間違いありません。向こうはギャラも破格ですし、オファーがあれば喜んで受けるのでは」(芸能ライター)

 ハリウッド作品出演も近いのではないか。

(鈴木十朗)

アサ芸プラス