9万人越えの観客を集めたUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)の一戦には、現役選手も驚きを隠せないようだ。

30日、UEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)準々決勝の2ndレグ、バルセロナvsレアル・マドリーの“エル・クラシコ”がカンプ・ノウで行われた。

1stレグを3-1で勝利していたバルセロナが先制するも、前半のうちにマドリーが1点を返す白熱の展開で折り返すと、後半開始直後にはマドリーMFクラウディア・ソルノーサが40mはあろうかというスーペル・ゴラッソをたたき込む。

だが、これがバルセロナの魂に火をつけた。すぐさま同点とすると、今季のバロンドーラーMFアレクシア・プテジャスのゴールを含む一挙4得点を挙げて逆転。直後、スタジアムには「MORE THAN EMPOWERMENT」の圧巻のコレオグラフィーが展開された。

この日スタンドに集まった観衆は、女子サッカー界の世界記録を更新する9万1553人。これまでの記録は、アメリカで行われた1999年の女子ワールドカップ(W杯)決勝、アメリカ女子代表vs中国女子代表の一戦で、母国の優勝を見守ろうとローズボウルに9万195人が集結。それを23年ぶりに更新することとなった。

男子サッカーでもなかなかお目にかかれない数字には、現役の女子サッカー選手も驚くばかりだ。

ジェフユナイテッド市原・千葉レディースなどでプレーし、昨シーズンは台湾の高雄陽信銀行女子足球隊で日本人としてリーグ初の最優秀選手に選ばれた若林美里は「最高に幸せ」と感慨に浸る。

スペインでの6シーズン目に突入し、現在はCDフェマルギン(スペイン2部)でプレーする千葉望愛は「9万って普通にやばくない!?」とのコメントを残している。

最終スコア5-2、2戦合計8-3で準決勝に駒を進めたバルセロナ。大観衆とともに最高の夜を分かち合った。

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