ミランのステファノ・ピオリ監督が4日に行われたセリエA第31節ボローニャ戦を振り返った。同日、イタリアメディア『フットボールイタリア』が伝えている。

 セリエA第30節終了時点で20勝6分4敗の首位に立つミランは、4日に行われた第31節でボローニャと対戦。今節で2位ナポリと3位インテルがともに勝利したため、是が非でも勝ち点3が欲しいミランは序盤から攻勢に出た。しかし、33本のシュートを放ちながらも1点が遠かったミランは“サン・シーロ”で痛恨のスコアレスドロー。この結果、2位ナポリと勝ち点「1」差、3位インテルとは勝ち点「4」差となっている。

 まずピオリ監督は「今晩の試合を分析するのは簡単。ラストパス、一捻りの工夫、シュートなど、状況を変えられるような一瞬を見つけることができなかった。それ以外のことはすべて出来ていたんだ」と披瀝。続けて「このような試合は、早い段階で均衡を破ることができれば楽になるけど、そうでなければ非常に厳しくなる」と試合を振り返った。

 またピオリ監督は、スクデット戴冠争いのライバルチームの勝利が与える影響について「心理的な問題はない。チームは正しい性格、気質、メンタリティでプレーし、ファイナルサードまでクオリティを保っていた。私たちは多くのチャンスを作りながら、それをものにできていない。それがスコアに示された真実だ」と因果関係を否定。さらに「ペナルティエリア内でもっとシャープに、もっと効率的にプレーする必要がある。それ以外、チームに何の不満もない。我々は勝つために毎試合プレーしているから、当然、特にファンの前でチャンスを逃したことになる」と本拠地での勝ち点1に悔しさを滲ませた。

 10日に行われるセリエA第32節でトリノと対戦するミラン2010-11シーズン以来の優勝を目指すピオリ監督は「トリノはインテルユヴェントスの両チームから勝ち点1を奪っており、また非常に厳しい試合が待っている。最後の2試合までもつれ込むタイトル争いになることは間違いない。私のチームは健在であることを証明したし、クオリティも高く、最後まで挑戦する価値がある」と意気込みを示している。

痛恨ドローに悔しさを滲ませたピオリ監督 [写真]=Getty Images