2018年4月の深夜、瀕死状態の仔猫を発見した「仔猫を拾ったので(@yukifuri0biyori)」さん(以下、飼い主さん)。当初は体も冷たく衰弱していた仔猫(のちにティチャラくんと命名)が、危機を乗り越えてすくすくと成長していく様子をTwitterで発信している。すっかり元気になり、仔猫生活を楽しんでいた3〜4カ月頃について、飼い主さんに振り返ってもらった。

【猫画像】看護師の腕のなかでワクチン注射をされるがキョトン顔

■初めて着せられた服にも冷静な対応

生後3カ月を迎えたティチャラ君は2回目のワクチン接種も終えて、とにかく元気に毎日を過ごしていた。この頃、ティチャラ君は同居していたフェレットと遊びが盛り上がりすぎてしまい、背中に少し傷を負ってしまったという。念の為、傷を噛んだり引っ掻いたりしてしまわないようにと「嫌がるかもな〜」と思いつつも飼い主さんが洋服を着せてみたが、スンとした表情で着せられたことにすら気づいていない様子だったそう。

スクスクと体も大きくなっているティチャラ君。体の成長を実感した出来事について、飼い主さんに聞いてみた。

「言っている間に大きくなるだろ〜と、当時から成猫用の給水器を使っていまして、やはり少し高さがあるので、給水器のフチに前脚をかけながら器用にお水を飲んでいました。ですが、生後102日目頃には前肢を使わず普通に座って飲めるようになっていて、あ〜大きくなったな〜と感じましたね。ちなみに、給水器は噴水のように湧き出てくるタイプのものを使っています。先住猫として飼っていたキジトラの信玄(しんげん)があまり水を飲まず膀胱炎になってしまったことがあったのですが、給水器に変えてからは水が動いていることに興味を示したのかよく飲むようになってくれて、それ以来ティチャラにも給水器で水をあげています」

ほぼ毎日成長を記録しているからこそ気づける、小さな成長の変化。Twitterのフォロワーからも「美味しそうに飲みますね!」「そのまま飲めるようにまで大きくなったんですね」とコメントが寄せられていた。

■高い場所を優雅に散歩。飼い主さんはハラハラドキドキ

元気が有り余っているティチャラ君は高いところにもスイスイ登っていけるように。キッチンに遊びに来ては、換気扇の上に登ってみたり、冷蔵庫の上に登ってみたりと、「さすが猫!」というジャンプ力で家の中で冒険を楽しんでいる様子だ。

飼い主さんもその様子を見守っていたようで、「足を滑らせて落ちたらどうしよう…。と、少しハラハラした気持ちで下から見ていました。ですが、周りにある棚とかをうまいこと階段にして降りたり、ピョンッと床まで一気に降りたりとティチャラはなんてことない様子で遊んでいましたね」と振り返ってくれた。

前述の通り、元々飼い主さん宅には先住猫としてキジトラの信玄君も居たが、仕事の関係で別居している飼い主さんの配偶者さん宅へ信玄くんだけ引越したため、ティチャラ君とは一緒に暮らしていなかった。だが、定期的にティチャラ君を連れて配偶者さん宅に遊びにいったり、逆に信玄君を預かったりして2匹を遊ばせていたという。ウマがあっているのか平和な雰囲気の2匹が過ごしている様子は、見ているだけでも癒やされる。

このあとも体の成長と共にいろんなことが出来るようになっていくティチャラくん。あっという間に過ぎ去ってしまうその成長ぶりを、引き続きお伝えしていく。

取材・文=鳥本明衣(glass)

91日目。2回目のワクチン接種も看護師さんに抱かれて乗り切った