上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がヒロインのバトンをつないできた連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合ほか)が4月8日、最終回を迎えた。ひなたの初恋が“回収”され、心温まる余韻を残す展開に、視聴者からも感動の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)

【最終回カット】「大月」の茶の間で仲良く過ごす、るい&安子(アニー)…涙!

■「うちへ寄っていきませんか?」

最終回(第112回)では、安子(森山良子)とるい(深津)、ひなた(川栄)それぞれの2025年の近況までが描かれた。るいは錠一郎(オダギリジョー)とともに「ディッパーマウス・ブルース」を引き継ぎ、100歳を迎えた安子も元気な様子だ。

一方、2024年度の1年間にわたりラジオ英語講座の講師を務めたひなたは、その最終回が放送された2025年のある日、条映映画村にいた。

そこで、ラジオ講座でともに講師を務めたウィリアムローレンス(城田優)とばったり。ウィリアムが子ども時代に京都に滞在していたことや、映画村に遊びにきたことを聞き、彼がうっかり落としたキーホルダーを見て、ひなたはハッとした。

それは、かつて初恋の少年・ビリーが落としたものだった。ひなたは、小学生だったあの頃何度練習しても伝えることができなかった「Billy, why don’t you come over to my place?(ビリー、うちへ寄っていきませんか?)」を、あらためて流ちょうな英語で伝えたのだった。

■「カムカム」はラジオ講座のテキストだった

第1週からナレーションを務めてきた人物がひなたの初恋の少年・ビリーであったこと、その少年が成長し、偶然にもひなたとともにラジオ講座の講師を務めていたこと。そして、3世代100年にわたる物語「カムカムエヴリバディ」自体がひなたのラジオ講座「Hinata’s Sunny Side English」のテキストの内容だったことが明らかになり、視聴者からは驚きの声が続出した。

「全体がひなたのラジオ講座だったという構成がすごすぎて鳥肌」「そうか、ひなたのラジオ講座で安子とるいとひなたの物語を聴いていたのか、だから英語のナレーションだったんだ…!」「ナレーションが英語のテキストだった。粋だなぁ!」といった声が上がり、最終回放送後は番組タイトルが世界トレンド入りするなどおおいに盛り上がった。

あさイチ」のMC陣も「終わりましたね!すごかった!」(鈴木奈穂子アナ)、「これだけ畳みかけてくれると…幸せになれました」(博多華丸)と大沸騰。博多大吉は、ビリーキーホルダーを持ち続けていたことに「ビリー、物持ちいいね、あなたね」とツッコミ。これに共感する声も多く、Twitterでは「ビリー物持ち」がトレンド入りする反響を呼んだ。

ひなたの初恋も最後に回収!/「カムカムエヴリバディ」第111回より (C)NHK