ホラー映画といえども、怖いばかりではない。恐怖と笑いは紙一重だとよく言うが古今東西、世界中から集められた選りすぐりの珍妙なホラー映画が米ユーモアサイトCRACKED.COMで紹介されている。さらに驚くことに、“世界の珍妙ホラー映画ベスト5”として挙げられている5作品中、2作品が日本の映画なのである(!)

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  まずは5位に大林宣彦監督の「HOUSE ハウス」(77)がランクイン。次々とお化け屋敷の餌食になる少女たちをコメディタッチで描いた同作には、池上季実子や大場久美子らが出演している。ホラーだが、なぜか爽やかな仕上がり。

 4位はアメリカ映画「Hard Rock Zombies(原題)」。ロックミュージシャンのゾンビと少女の愛が描かれているそうだが、このランキング作者はヒロイン役の年齢設定が気になるらしく一貫して「2人の年齢差」に言及。

 3位は本多猪四郎監督の「マタンゴ」(63)。人間がキノコ化していく伝説のカルトホラーである。水野久美がキノコをかじりながら「美味しいわよ~」というシーンは、もはやホラー界の殿堂入り。

 2位はオーストラリアカルト映画「ロング・ウィークエンド」(78・未)。夫婦生活の破綻した2人が関係を修復しようとアウトドアへ出かけるが、まったく環境に配慮しない行動の連続で自然界から仕返しをくらうという珍しいタイプのホラー。

 1位に選ばれたのはインドネシアの黒魔術の恐怖を描いた何でもアリのホラー「首だけ女の恐怖」(81未)。魔術で蛇に変身し動物を丸のみしたはいいが人間に戻った後で具合が悪くなったり、何の脈絡もないキャラクターが突如現れるなど、映画の常識を覆す内容となっているらしい。

 5作品中2つを占める“Jホラー”。今後の活躍にさらなる期待がかかる!?

海外でもカルト人気の高い「マタンゴ」 (C)AFLO