小池百合子

東京都小池百合子知事が8日に定例会見を行い、この度亡くなった漫画家・藤子不二雄Aさんを追悼した。


■豊島区のトキワ荘で…

会見冒頭、新型コロナ感染者数値などを公表する前に、7日に88歳で亡くなった藤子不二雄Aさんについて触れた小池都知事。

藤子不二雄Aさんこと安孫子素雄あびこ・もとお)さんは、若かりしころ、手塚治虫さんらレジェンドの方々と豊島区トキワ荘で切磋琢磨されて、その後多くの名作を生み出されました。謹んでご冥福をお祈りしたいと思っています」と感慨深げに語り、巨星の死を悔やんだ


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■20代のワクチン接種に課題

続いて都内のコロナ感染状況を解説。

「昨日のモニタリング会議では、入院数は減少傾向にあるものの、後遺症についての状況は横ばい。感染の再拡大に備えよとの指摘があった。今はリバウンド警戒期間と定めている。引き続き対策をしっかり継続が必要」と警鐘を鳴らし、懸念事項として「20代ワクチン接種率の低さ」に言及した。

■いかに接種率を高めるか

「3回目のワクチン接種率は、全人口に対して都民は約44%。同じく都内の高齢者は約82%。一方、20代は約26%と低い状態」と説明した上で、「感染症の後遺症について、相談者の半分以上が20代以下という数値がある」と続ける。

その対策として、11日から都の大規模接種会場で、企業や大学など団体接種予約を申し込めるよう変更すると明言。「サークルやゼミ単位でも予約が可能」と小池都知事は付け加え、3回目接種の推進を図る姿勢だ。


■イベントワクワク割は慎重

第7波の到来が叫ばれる中、政府はワクチン接種を促すためイベントチケット割引特典を付けた「イベントワクワク割」の検討を続けている。

それについては「まだ詳しい内容を聞いていない」と慎重な姿勢を見せる小池都知事。「まだ感染が収まりきっていない。インセンティブを設けると(会場に人が急増し)そこからぶり返すこともあるだろう」と懸念を示した。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

小池百合子知事、藤子不二雄Aさんの死を追悼 「ご冥福を…」