4月9日(土)、新しい地図稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾が出演する「ワルイコあつまれ」(毎週土曜朝10:15-10:45、NHK Eテレ)のレギュラー放送がスタートする。

【写真を見る】懐かしの“慎吾ママ”に変身した香取慎吾&“安倍晴明”稲垣吾郎

同番組は、稲垣、草なぎ、香取の3人が視聴者と共に社会を学ぶバラエティー。 これまでも数回特番として放送されていたが、香取扮(ふん)する懐かしの“慎吾ママ”がMCの「慎吾ママの部屋」に草なぎが“徳川慶喜”として登場したり、「子ども記者会見」で子ども記者が人間国宝週刊文春の編集長に素直な疑問をぶつけたりと、ユニークな企画で毎回話題を呼んでいた。

そんな同番組のレギュラー放送を前に、3人にインタビュー。番組への思いや今後番組でやってみたいことなどについて聞いた。

■特番人気ゆえのレギュラー化に「すごくうれしいです」

——3人でのレギュラー番組ということで、ファンの方から喜びの声がSNSでも上がっていますね。

草なぎ:皆さんの応援のおかげでレギュラー化が決定したので、すごくうれしいです。今まで僕らがやってきたことも踏まえつつ、新しいこともできればなと思います。視聴者の皆さんと一緒に番組を作っていきたいです。

香取:とってもうれしく思っています。反響の大きさもあってレギュラー化が決まったので、視聴者の皆さんにも感謝を伝えたいです。今まで以上にハチャメチャに、視聴者の皆さんと一緒にテレビで遊びたいと思います。

稲垣:レギュラー化決定は本当にうれしく思っておりますし、ファンの方の後押しによるものだと思います。

最近はそれぞれ俳優業なども多かった中で、以前のようにバラエティーで大暴れすることができるような環境になったのかなと。今までとはまたちょっと違った新しいことも取り入れていきたいですし、一方で「これこれ! これを見たいんだよな」という、見ている人が安心するような、求められるようなものもやっていきたいです。これから楽しみです。

■慎吾ママ、徳川慶喜…度々話題になった扮装の今後は?

——これまで特番として放送されてきた「ワルイコあつまれ」では香取さんの“慎吾ママ”や、草なぎさんの徳川慶喜などが話題になってきましたが、今後やってみたい扮装(ふんそう)は?

草なぎ:慶喜に扮したときはまだ大河ドラマ「青天を衝け」(2021年、NHK総合ほか)も放送中だったのですが、同じようにその時に演じている役でもいいですし、人間じゃないもの、例えば動物などにも扮装できたら楽しいなと思います。僕は虎年なので、虎になってみたいです(笑)。

香取:「慎吾ママの部屋」に“近藤勇”として登場したいです(※香取は「新選組!」[2004年、NHK総合ほか]にて近藤勇を演じた)。2人分収録するので、自分が大変になりそうではあるんですけど(笑)。

稲垣:僕はまだ慎吾ママの部屋に行けていないのですが、過去に演じたことのある人物に扮装してぜひ行きたいなと思っています。楽しみにしていてください。

■子どもたちに影響を与えられる番組にしていきたい

——番組内では子どもたちとの共演も多いですね。

草なぎ:子どもの純粋な気持ちを感じ取って感動することがあるんですよね。こないだも子どもの合唱団の歌声を生で聞いたのですが、ピュアな気持ちが伝わってきて、ちょっと涙が出そうになりました。あとは、大人っぽかったり、むしろ大人よりも優れていたりする考えに驚かされることもあります。

なので、大人も子どもも関係なしに、自由に意見を交わし合えるような番組になるといいなと。子どもから学ぶこともたくさんあるので、「大人」「子ども」とラインを引かず、一緒に楽しんでいけるといいなと思っています。

稲垣:日頃、子どもと触れ合うことはあまりないのでとても楽しいです。子どもならではの発想や発言が面白くて。例えば、こないだ萩本欽一さんに来ていただいた「子ども記者会見」では、子どもたちが本当に疑問に思ったことを投げかけてくれるんです。

そして、子どもたちはおそらく、僕らのことをもともと知らないんだと思うんですよね。ご両親がファンでいてくれたりして知ってくれていることもありますが、「当然僕たちのこと知ってるでしょ」っていうスタンスではいられないのも面白いですし、僕らも初心に戻されます。

あとは、子どもの頃にテレビで見たものの影響って大きいと思うんですよね。特に僕が子どもの頃は、インターネットもなくてテレビが全てだったので、夜は家族みんなでテレビを見て団らんしていたりしていたんです。「ワルイコあつまれ」も子どもたちに影響を与えられるような、いつまでも残るような番組にしていきたいなと思います。

——今後番組を通じて学んでみたいことはありますか?

草なぎ心理学脳科学なんて面白そうですよね。将棋のプロを呼んで、何手先まで読めるかとか。 「脳科学の真実!」「将棋のプロは何手先まで読めるか、コンピューターと戦ってみよう!」みたいな。Eテレさんっぽくないですか?

香取:人間の体や、老い。僕らもちょっとずつ年齢上がっているので(笑)。いつ頃から人の体は変化していくのかなどを、子どものうちから知っておくといいんじゃないかなって。

稲垣:僕は「漫画 日本の歴史」が好きで全巻持っているのですが、わからないことがあったり、ちょっと歴史を振り返りたいときに読み返したりすると、わかりやすくて結構頭に入ってくるんです。この番組もそれと同じで、難しい事柄への敷居をちょっと低くしてくれるんじゃないかと。学校の勉強で落としてきてしまったものや、哲学なんかを学び直すのも面白いかなと思います。

草なぎ剛「悪い子って、チャーミングな感じ」

——タイトルにかけて、ご自身の “ワルイコ”エピソードをお願いします。

草なぎ:基本的に悪かったですね、僕は(笑)。団地に住んでいたのですが、野球の壁打ちで間違って窓ガラスを割ってしまって逃げちゃいました。時効ということで…(笑)。あとは人の自転車をよく壊しちゃったり、友達とカブトムシを取りに行って、「絶対カブトムシ絶対出てくるよ」って友達に木登りをさせて、木が折れて怒らせちゃったりとか。やんちゃ坊主でした。

でも悪い子って、チャーミングな感じがしますからね(笑)。ちょっと悪い方が小さい時ってモテたりしますし。優しい悪い子を目指したいですね。

香取:番組の収録中、キャイ~ンのウドちゃんのふくらはぎを指でつねりました。「駄目だよ! 向こうで喋ってるのに何をしてるんだよ王子は」って言われてもずっとつねって、ウドちゃんが騒ぎ始めたところで、「今番組中なんだから騒いじゃ駄目だよ」って(笑)。

稲垣:僕はないです。やんちゃなことを子どもの頃にやっておかなかったから、こういうちょっとひねくれた人間になっちゃったのかもしれないんですけど(笑)。

唯一思い出すエピソードとしては…。僕は空に対する憧れを持っているのですが、紙飛行機を作って飛ばすのが大好きだったんです。僕も団地生まれ団地育ちなんですが、紙飛行機を何十機何百機と折っては自分の家のベランダから飛ばしていたんですよ。そうしたら、団地の下の芝生が一面の雪景色みたいになってしまって、怒られましたね。“ロマンティック悪い子”エピソードでした。

「ワルイコあつまれ」レギュラー放送は4月9日(土)スタート。

「ワルイコあつまれ」レギュラー放送は4月9日(土)スタート/(C)NHK