
多くの女子生徒を襲い、性的な行為を強要していた学校長。その結果、8人が妊娠し、9人もの赤ちゃんが生まれていたこと、また校長に死刑判決が下されたことを、『The Daily Star』などの海外メディアが伝えた。
■女子生徒を狙った校長
インドネシアの寄宿学校で校長を務めていた男(36)には、ある秘密があった。それは女子生徒たちに次々と手を出し、性的行為を強いていたことだ。
生徒たちの年齢は、いずれも10代。少なくとも13人に「マッサージをしてあげる」などと声をかけ、抵抗されると「先生には従うものだ」などと言い、無理やり性的行為に及んでいた。
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■長く続いた蛮行
このような行為を2016年から2021年まで続けた結果、被害者のうち8人が妊娠。生まれた子供は「少なくとも計9人」と複数のメディアが報じた。
襲った場所はホテル、アパート、学校、寮などさまざまだったという。そのうち被害者のひとりの家族が妊娠に気づき通報したことで、大騒動に発展。警察が捜査を始め、校長の身柄を確保した。
■事実を知っていた妻
この件について、校長の妻はすべて知っていたと、一部メディアは報じている。それでも通報しなかったのは、校長の話を信じ洗脳されていたからだと伝えられた。
校長は裁判を受け終身刑を言い渡されたが、検察側は死刑などを求め上訴。裁判所は「被害者と家族はトラウマに苦しんでいる」と判断し、重い刑を言い渡した。
■下された判決
このほど終身刑が覆り、校長には死刑が言い渡された。校長の財産などは当局が没収し、競売にかける予定とのこと。集めたお金は、被害者とその子供たちのために使われるという。
なお生まれた9人の子供たちは、母になった生徒たちの心の準備ができるまで、女性保護施設で暮らすことになった。校長はすでに、被害者たちと家族に謝罪を済ませているという。
心に傷を負い、重い運命を背負ってしまった生徒たち。せめて十分な支援が得られることを、多くの人が願っている。
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