明治安田生命J1リーグ第8節が10日に行われ、ヴィッセル神戸セレッソ大阪が対戦した。

 J1リーグで開幕9戦勝利のない神戸は、8日に東京ヴェルディC大阪清水エスパルスなどを率いてきたミゲルアンヘル・ロティーナ新監督を招へい。同監督は古巣を相手に初陣を迎えた。

 試合の均衡が破れたのは27分、アウェイのC大阪が先制する。左サイドから山中亮輔がピンポイントのアーリークロスを送り、加藤陸次樹がドンピシャヘッドでゴール左下に流し込んだ。

 39分、C大阪アクシデントが発生する。先制点をアシストした山中が筋肉系トラブルでプレー続行を断念し、舩木翔との交代を余儀なくされた。

 追いかける展開となった神戸は45分に絶好機を迎える。ドリブルでペナルティエリア左に侵入したアンドレス・イニエスタがグラウンダーで折り返し、ゴール前でフリーとなった汰木康也が合わせる。しかし、シュートは枠に飛ばず、神戸はビハインドで折り返すことになった。

 次の1点が生まれないまま試合終盤に突入すると、後半アディショナルタイム1分に神戸が決定機を迎える。左サイドからのクロスに攻撃参加していた菊池流帆が頭で合わせたが、シュートはクロスバーに嫌われた。

 試合はこのまま終了し、神戸は3連敗で開幕10戦未勝利、C大阪はアウェイ3連勝で今季3勝目となった。

 神戸は来週から約2週間にわたって、タイで集中開催されるAFCチャンピオンズリーグ・グループステージに参戦する。初戦は16日に行われ、上海海港(中国)と対戦する。C大阪の次戦は13日に行われ、JリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第4節で鹿島アントラーズと対戦する。

【スコア】
ヴィッセル神戸 0-1 セレッソ大阪

【得点者】
0-1 27分 加藤陸次樹(C大阪

[写真]=J.LEAGUE via Getty Images