横瀬車両基地で保存されていた蒸気機関車です。

芝浦工業大学附属中学高等学校100周年記念事業の一環

芝浦工業大学は2022年4月11日(月)、芝浦工業大学附属中学高等学校100周年記念事業の一環として、西武鉄道が保存していた元鉄道院403蒸気機関車を譲り受けると発表しました。

403蒸気機関車は1886(明治19)年にイギリスのナスミス・ウィルソンで製造されたタンク式の蒸気機関車。官設鉄道が輸入し、日本鉄道~房総鉄道と譲渡されましたが、1907(明治40)年に房総鉄道が国有化されたことで、鉄道院(国鉄の前身)の403蒸気機関車となったものです。

1914(大正3)年3月に川越鉄道(西武鉄道の前身)が譲り受け、のちに5号蒸気機関車となりましたが、1944(昭和19)年9月に4号蒸気機関車に改めて1957(昭和32)年9月まで使用しました。その後、上武鉄道に貸し出しましたが1965(昭和40)年に廃車。埼玉県所沢市にあった「ユネスコ村」で保存ののち、1993(平成5)年から横瀬車両基地で保存していました。

403蒸気機関車は、2022年11月より芝浦工業大学附属中学高等学校の新豊洲校地で一般公開を行います

403号蒸気機関車の公開展示予想図(画像:芝浦工業大学)。