ミランを率いるステファノ・ピオリ監督が10日に行われたセリエA第32節トリノ戦を振り返った。同日、イタリアメディア『フットボールイタリア』が伝えている。

 セリエA第31節終了時点20勝7分4敗のミランは10日に行われた第32節でトリノと対戦。2010-11シーズン以来の優勝を目指すミランは敵地に乗り込んだものの、最後までゴールが奪えずに、2試合連続ゴールレスドローで終了した。同節では2位のナポリも勝ち点を落としたが、3位のインテルは勝利。この結果、1試合未消化ながら2位に浮上したインテルとの勝ち点差が「2」に縮まっている。

 直近5試合のリーグ戦において、4試合でクリーンシートを達成しているミラン。その一方、攻撃面では4得点にとどまっており、今節もゴールを奪えなかったことについて、ピオリ監督は「どのチームもトリノからゴールを奪うのは難しい。私たちは得点のチャンスがあまりなく、中途半端な攻撃が多かった」と悔恨。続けて「ボールとボールの戦い、デュエルデュエルの戦いがあったけど、最後に魔法がかかる瞬間がなかった。ポジティブな結果ではあるものの、チームは勝利を望んでいた」と試合を振り返った。

 今節では2位につけるナポリも敗戦し、勝ち点「2」差に3チームがひしめく大混戦の様相を呈しているセリエA。白熱するスクデット戴冠争いについて、ピオリ監督は「この2、3週間、優勝候補と呼ばれるチームは、どうしても調子を崩しがちになる。セリエAは非常に競争が激しく、どの試合もタフであり、当たり前のことは何も起きないからね」と披瀝。また「この状況に身を置くことを望んでいたのだから、プレッシャーを歓迎しなければならない。チームは若く、何か特別なことを成し遂げるために戦っている。この3週間、人々は私たちを超有力候補だと見なし、次にナポリ、そしてインテルだと言っていたことを忘れてはいけない。勝負はこれからだ」と優勝を目指す上で、乗り越えなければいけない試練だと口にしている。

得点力不足に言及したピオリ監督 [写真]=Getty Images