アトレティコ・マドリードディエゴ・シメオネ監督が、13日に控えているチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグのマンチェスター・C戦の前日会見に臨んだ。会見の内容を、13日にスペイン紙『アス』が伝えている。

 アトレティコ・マドリードは、5日に行われたファーストレグでマンチェスター・Cに0-1で敗戦。結果もさることながら、この試合では“5-5-0”とも形容できる守備ブロックを敷いたシメオネ監督の采配にも注目が集まった。超守備的なシステムには多くの批判が寄せられ、元オランダ代表のマルコ・ファン・バステン氏は「アトレティコが行ったことは合法」としながらも「アトレティコプレーしているときには、チャンネルをネットフリックスに変える人も多いだろうね」と、シメオネ監督の采配に疑問を投げかけていた。

 シメオネ監督は、前日会見で自身の標榜するスタイルへの批判について問われると「誰もが意見を述べることができるが、口は災いの元でもある」とコメントした。

「この世界に入ったときから、私は今日に至るまで同じ立場にいるプロフェッショナルを誹謗中傷するようなことは決してしなかったよ。人々がどう感じ、何を信じ、試合からどのような体験を得たのかをさまざまな方法で表現できることについて、私は理解している。ただ、同僚を蔑むような発言に対して、私は賛同することができない」

 マンチェスター・Cには「彼らには哲学があり、それが根付いている。偉大な選手たちと監督を擁しているね」と賛辞を贈ったシメオネ監督。一方、ファン・バステン氏のコメントについては直接的な発言を避けたものの「私は同じスポーツに取り組む仲間を尊重したい」と語った。

自身のスタイルへの批判について語った、アトレティコのシメオネ監督 [写真]=Getty Images