新東名の静岡区間、御殿場JCT~浜松いなさJCT間が開通して10年が経ちました。東名との連絡路含め、史上最長となった計162kmの同時開通は、東西の大動脈に大きな変化をもたらしています。

スーパーハイウェイ新東名 開通から10年

10年前のきょう2012(平成24)年4月14日新東名高速の御殿場JCT~浜松いなさJCT間、ならびに東名と接続する清水連絡路、引佐連絡路が同時開通しました。

連絡路を合わせた長さは計162km、一度に開通した高速道路の延長としては日本最長でした。東名と比べて線形がよいこともあり、長距離のトラックなどの利用転換が進みました。

静岡県内の東名をまるまる迂回できるようになったことで、渋滞回数は東名1本だった時代に比べ約7割減少。御殿場~三ケ日間は138分かかっていましたが、新東名の開通後は新東名経由で37分短縮の101分に、東名経由でも23分短縮の115分になったそうです。

2020年12月には御殿場JCT~浜松いなさJCTが全線6車線化し、最高速度120km/hの本格運用が始まりました。これにより、車線ごとの利用形態が変化し危険な追越行動が減少したり、速度低下が減少したりと、安全性や快適性が向上したといいます。

静岡県区間に続く愛知県区間(浜松いなさJCT~豊田東JCT)は、2016(平成28)年に開通。2018年からは神奈川区間(海老名JCT以西)も延伸を重ね、2022年4月16日には伊勢原大山IC~新秦野IC間が新規開通を迎えます。

さらに、建設中の新秦野IC~新御殿場ICが開通し静岡区間とつながれば、神奈川区間の渋滞も緩和すると期待されています。ただし、これらの区間は静岡区間よりもコスト縮減が図られており、構造物は4車線分です。

新東名。2020年に6車線化された(画像:NEXCO中日本)。