元コロンビア代表MFフレディ・リンコン氏が、交通事故により亡くなった。55歳だった。14日にイギリスメディア『BBC』などが報じている。

 リンコン氏は今月11日、母国の都市カリで車を運転中にバスと衝突し、頭部に重傷を負っていた。入院先の関係者は「私たちのチームが手を尽くしましたが、フレディ・リンコン氏は帰らぬ人となりました」とコメントしている。

 リンコン氏はカルロス・バルデラマ氏やファウスティーノ・アスプリージャ氏、レネ・イギータ氏らとともに、コロンビアの黄金世代として活躍。1990年1994年1998年FIFAワールドカップに出場した。同国代表で歴代9位の84キャップを数え、1993年9月5日アルゼンチン代表を5-0で破った試合では2ゴールを挙げるなど、通算17得点をマークした。

 クラブキャリアではアメリカ・デ・カリ、パルメイラス、ナポリレアル・マドリード、コリンチャンス、サントス、クルゼイロなどでプレー。2度のコロンビアリーグ優勝、3度のブラジルリーグ優勝を経験し、2000年にはコリンチャンスでFIFAクラブ世界選手権2000を制した。また、レアル・マドリードユニフォームに袖を通した史上初のコロンビア人選手でもあった。

 コロンビアサッカー連盟(FCF)はリンコン氏の訃報を受け、「これは彼の家族や友人にとって大きな損失であり、また我々のスポーツにとっても残念な旅立ちです。我々は彼を惜しみ、大きな愛情、感謝、尊敬、賞賛をもって彼を記憶していくことでしょう。私たちは、この悲しく辛い喪失に耐えることができるようにと願いながら、彼の家族に力とサポート、そして哀悼の意を送ります」と公式サイトを通じてコメントしている。

元コロンビア代表リンコン氏(左)が逝去 [写真]=Getty Images