現地時間2022年5月15日に開催される【2022 ビルボードミュージック・アワード】(BBMAs)で、メアリー・J.ブライジに<アイコン賞>が授与されると発表された。今年の授賞式は、米ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナから全米に生中継される。

 【BBMAs】の<アイコン賞>とは、米ビルボード・チャートで優秀な成績を収め、音楽そのものに不滅の足跡を残した優れたアーティストに贈られる賞で、ブライジは11人目の受賞者となった。過去の受賞者は、ニール・ダイアモンドスティーヴィー・ワンダー、故プリンスジェニファー・ロペスセリーヌ・ディオンシェール、ジャネット・ジャクソンマライア・キャリー、ガース・ブルックス、そしてピンクだ。

 ブライジは声明で、「私のキャリアは、想像もしなかった道へと幾度も転がり込んだ、素晴らしく予想外の旅でした。女優業、プロデュース業、ビジネスの立ち上げ、そして今では自分の音楽祭まで手掛けています。その間ずっと、私はいつも何らかの形で最初に愛した音楽に引き戻されてきました。【ビルボードミュージック・アワード】の<アイコン賞>という形でこの瞬間に認められることは、とてつもない名誉であり、本当に謙虚な気持ちになります」とコメントしている。

 ブライジは1995年の【BBMAs】で<R&Bアルバム賞>を受賞し、2006年の授賞式で9つの賞を獲得した。【グラミー賞】は9回受賞している。2017年には『マッドバウンド 哀しき友情』で、【アカデミー賞】史上初めて同年に演技とソングライティングでノミネートされた人物となった。さらに彼女は、今年2月に行われた【第56回NFLスーパーボウル】のハーフタイム・ショーのパフォーマンスで、ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、エミネム、ケンドリック・ラマーと共に初めて【エミー賞】にノミネートされる可能性が高い(<アウトスタンディング・バラエティー・スペシャル(ライブ)>部門)。

 また、彼女は米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で4作(『シェア・マイ・ワールド』、『ラヴ&ライフ』、 『ザ・ブレイクスルー』、『グローイング・ペインズ』)、同ソング・チャート“Hot 100”で1曲(2001年に6週間首位に立った「ファミリー・アフェア」)がNo.1を獲得している。

 51歳のブライジは、過去の<アイコン賞>受賞者の年齢層とちょうど重なる。昨年受賞したピンクは41歳で、これまでで最年少の受賞者だった。受賞時に、それぞれが70歳だったダイヤモンドシェールは、これまでで最高齢の受賞者だ。ブライジは【BBMAs】の<アイコン賞>を受賞した7人目の女性で、最初の3人の受賞者は男性だったが、それ以降は現時点でブルックスが唯一の男性受賞者となっている。

 過去の<アイコン賞>受賞者全員が授賞式でパフォーマンスを披露しており、ブライジも今年のステージに出演する。ワンダーはアリシア・キーズとメドレーを披露し、ディオンはリンジー・スターリングのバッキングでパフォーマンスを披露した。

 ブライジは、2019年の【BETアワード】で<生涯功労賞>を受賞し、2017年には米ビルボードのイベント【ウィメン・イン・ミュージック】で<アイコン・オブ・ザ・イヤー>を受賞した。今後も【グラミー賞】を主催するレコーディングアカデミーからの<生涯業績賞>などの栄誉も彼女の未来にあるだろう。

【2022 #BBMAs】メアリー・J.ブライジに<アイコン賞>授与へ