コロナ禍による幾度とない公開延期を乗り越えて、ついに公開される『トップガン マーヴェリック』。手に汗握るスカイアクションが展開される本作だが、作品を仕上げるために、約800時間、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に匹敵するほどの映像を収録していたことが明かされた。

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 トム・クルーズをスターの座に押し上げた1986年の映画『トップガン』の、約35年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』。本作の監督で、『オブリビオン』でもトムとタッグを組んだジョセフ・コシンスキーが、Empire誌のインタビューで明かしたもの。

 すでに公開されている予告編では、迫力のある戦闘機の空中シーンが披露されているが、監督によると、「1日12時間から14時間撮影して、いい映像は30秒ほど」。「だけどやっと手に入れた映像なんだ。手に入れるのに何時間も掛かったんだよ。空中の撮影は何ヵ月にも渡り、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の合計と同じくらいの映像を撮影した。800時間分くらいあると思う」と苦労を明かしている。

 また、パイロットたちのドラマが描かれる本作では、戦闘機の狭いコックピットが舞台となることもしばしば。コックピット内にはスタッフが立ち入るスペースがないために、俳優自ら学ばねばいけないこともあったようだ。

 トムによると、「俳優たちに、ライティングや撮影、編集のことも教える必要があった」といい、「カメラのオン・オフ、アングルやレンズのことを教える必要があったんだ。戦闘機の中のシーンでは無限に時間があったわけじゃない。20分から30分上空に行くために、必要なことを叩き込まなければいけなかった」と明かした。800時間にも及ぶ映像を撮影する前には、準備のためにさらに多くの時間が割かれたようだ。

 トムは本作で、主人公マーヴェリック役でカムバックするほか、プロデューサーとしても参加。共演には『セッション』のマイルズ・テラーや、アカデミー賞女優ジェニファー・コネリー、名優エド・ハリスなどが集結したほか、前作でマーヴェリックのライバル“アイスマン”を演じたヴァル・キルマーも出演する。

 映画『トップガン マーヴェリック』は、5月27日より日米同時公開。

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