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苦しい症状を訴える女性患者に、「インドに古くから伝わる独特の手技療法を試してみましょうか」と説いていた男の医師。藁をもすがるような気持ちで、首を縦に振った患者は多かったようだ。しかし、その医師は…。


■クリニックを経営

スコットランド・ノースラナークシャーの病院で少し前、患者にいかがわしい行為を働いていた疑いで、医師法違反につき男の医師が起訴された。

『Times Now News』『india.com』などが報じたところによれば、被告はインド出身のクリシュナ・シン(72)。自身でクリニックを経営しながら、訪問診療や救急医療にも携わっていたという。


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■ 一貫して無罪を主張

シン被告は、診察室に好みの女性患者が現れるとインド古来の手業の効果を話をし、テクニックはインドで習得したと説明した。

それは、相手を「病が治るなら試してみたい」「インド秘伝の療法で奇跡が起きるのかも」といった気持ちにさせ、患者自身も施術に前向きだったことから、被告は一貫して無罪を主張していた。

■35年間も繰り返される

シン被告は、手業や検査だと言っては女性患者の体にキスをし、手で体をまさぐるなど不適切な接触を繰り返し、時には卑猥な言葉を口にすることもあった。

それは1983年2月から2018年5月まで35年にもわたり繰り返され、被害にあった女性患者の数は少なくとも48名確認されている。


■地域住民のショックは大きい

今月14日、その裁判がグラスゴーの高等裁判所で開かれ、あくまでも容疑を否認していたシン被告に有罪判決が言い渡された。

被告は地域医療サービスへの貢献度が高いとして度々表彰されるとともに、大英帝国勲章5等級のひとつである「MBE(メンバー)」も授与されていた。それだけに、彼を信頼して診察を受けていた住民たちのショックは計り知れない模様だ。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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