ローマジョゼ・モウリーニョ監督が、チームを称えつつ審判への不満を露わにした。クラブ公式サイトが伝えている。

ローマは敵地で18日に行われたセリエA第33節でナポリと対戦した。立ち上がりから激しい球際の争いが繰り広げられるなか、際どい判定からナポリにPKが与えられ失点。その後は守勢となったものの後半に入ると反撃を仕掛けいくつものチャンスを作ると、アディショナルタイムにFWステファン・エル・シャーラウィが同点弾を決め、1-1のドローとなった。

この結果、セリエA無敗を12試合に継続したものの4位ユベントスとの勝ち点を詰めることはできなかったローマ。試合後モウリーニョ監督は多くの要因で困難な試合になったなか、奮闘したチームを称賛。できる限りのことはしたと語った。

「試合中はポジティブな結果でここを去るのは不可能だと感じた。味方のプレーが良くなかったというわけではない。本当に良いプレーをしていた。実際、試合が進むにつれて良くなっていった。でも、良い結果で終わるのはとても難しい、というより不可能という思いは常に持っていた」

「私のチームは素晴らしかったと思う。木曜日の(ヨーロッパ・カンファレンスリーグの)試合後、今日の試合はまるでエベレストのように感じていた。それでもクオリティ、キャラクター、精神的、肉体的な強さを発揮していた。我々はこの試合でさらに多くを望んではいたが、できる限りのものを手に入れたと思う」

また、モウリーニョ監督はこの試合で笛を吹いた審判への不満を爆発。スクデット争いを続けるナポリに有利な判定がいくつもあったと指摘しており、恥を知るべきだと怒りを示した。

「まだタイトルを争っているチームがあり、我々はそうではない。だが、それでも我々には今ある試合に勝つためプレーする権利があるだろう。でも、今日の試合はそう思えなかった。今日のこの試合では、勝つためプレーする権利を我々は持っていないように思えた」

「タイトルは3チーム(インテルミランナポリ)の試合のどこかで審判がミスをすると決まるかもしれない…といった内容を新聞で読んだ。しかし、審判がタイトルを争う側に有利なミスをすることで、決着がつくかもしれない。そして今日、我々は勝利が不可能だと感じた。あまり話したくはないが、審判はピッチ上で起きたことを恥ずべき瞬間が何度もあった」

「具体的な場面をいくつ挙げれば良い?2つ?3つ?それ以上か? まずは (アレッサンドロ・)ザノーリは退場になるべきだった。前半にイエローを出すべき場面があっただろう。世界のどこへ行ってもイエローだったはずであり、後半に違うカードを貰うべきだった」

「そして、ザニオーロにPKが与えられなかったことだ。確かにGKがセーブしていたが、その後ボールはルーズになり、ザニオーロにはそれを決める可能性があったがGKから接触を受けてしまった。それでも、何もなかった」

「もっとあった。もっとたくさんだ。私にとってはそれで十分だ。(これ以上詳しく言わないのは)ちょっとした敬意だ。今日我々はファンなしでプレーして、一生懸命働いた。残念ながら、チームは当初十分な力がなく、今はタイトルを争うことはできない。でも、こうした試合に勝つため戦えるようにしたい。土曜日には試合に勝つ権利を持ちたいものだ」

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