この年齢(33歳)になってくると、それなりに気になってくる。何のことを言っているのか? とぼけないでほしい。頭髪のことだ。
私はどうも髪の毛が細いらしく、ひょっとするとコシがない。今から対策を練っていこうと思っているのだが。

そんな薄毛対策には、このサービスと共に歩んでいくのも悪くない。携帯コンテンツの開発会社「株式会社スタック」が発売する『RECGROW(レックグロー)』は、自分の頭髪の具合をチェックできるスマートフォンアプリ。

髪に悩んでいる人は、よく思い出してほしい。自分の頭が、今どんな状況にあるのか確認する際。鏡で反射させたり、カメラで撮影するのは困難を極めるだろう。うまく撮影できないと具合がわからないし、毎回同じ場所を撮影しないと経年変化も測定できない。
そこで、このアプリでは撮影補助機器(帽子のようなもの)を利用する。そうして、自分の頭髪の状況を確認するのだ。

使い方は、簡単だし理想的。
まずiPhoneのアプリを起動して、撮影ボタンをプッシュ。そして、iPhoneを帽子に落ちないようにセットしてかぶり、自動シャッターで撮影されるのを待機する。
撮影が終了したら画像を確認し、良ければOKボタンをプッシュ。結果、画像がサーバーに送られて日付順に保存されるというわけだ。この画像は、パソコンやiPhone、android携帯でまじまじと確認することができる。

このようなアプリを開発したきっかけを、同社の西川代表に伺った。
「私が育毛剤を使い始めた際、実際に効果が出ているか全くわかりませんでした。そこで写真を撮って比較すればいいと思いついたのですが、効果を見たい頭部の撮影がなかなか上手く出来ず、比較もできなかったんです。きっと皆さんも同じ思いをされていると思い、このアプリの開発に至りました」
ダイエットなら、体重計で数値の変動を確認することができる。しかし、育毛剤には体重計のような物がない。この憤りが、『RECGLOW』開発のきっかけとなったのだ。

そして、このアプリはここからが一味違う。同社では、この機能を基にグローバルな展開を考えているようだ。
「『RECGLOW』は、基本的に情報交換を主軸としております。皆さん、どの商品(育毛剤など)にどんな効果があるか気になると思います。他のユーザーとの情報交換の場として、どんどんご利用いただければと思います」(西川代表)
要するに、“育毛ソーシャル・ネットワーク”の開設だ。

育毛について、そしてネットワークの規模についても、西川代表は夢いっぱい。
「世界中で薄毛に悩んでいる人は多いと思います。そして私自身もそうなんですが、他国の育毛剤等が非常に気になります。反対に、他国の人も日本の育毛剤が気になっていると思います。ハードルは高そうですが、それらについても情報交換できればと考えています」(西川代表)
実はこのアプリ、国内では特許出願済で、現在は海外出願の手続きも行っているとのこと。準備は着々と進んでいる。

ソーシャル・ネットワーク機能については、できればFacebook等との連動を使用し、育毛管理の情報共有部分(使用前使用後の比較など)や、自分に合った(年齢や薄毛状態などで)育毛剤を探す機能、お悩み相談の掲示板などの、育毛に特化した部分の機能を開発していきたいと考えております」(西川代表)

現在は、サービス起ち上げまでの準備に取り組んでいる状況。詳細は専用サイトを参照していただきたい。
料金は、撮影補助機器(帽子)が1,000~2,000円の予定。アプリについては無料提供を予定している。

このアプリで、まずは今まで目を背けていた現実を注視。そこから、改善に取り組んでいきたい。“育毛”に対して、姿勢を前向きなものに改めていくのだ。
最後に。アプリのタイトルである「RECGLOW」とは、「発毛を記録する」という意味を表しているそうである。
(寺西ジャジューカ)

今まで目を背けていた現実を注視し、改善に取り組んでいく。