将来の主砲と期待される日本ハム清宮幸太郎内野手(22)の状態が心配されている。

 注目対決となった17日のロッテ戦(ZOZOマリン)に「4番・一塁」で先発出場した清宮は佐々木朗相手に3打数無安打に終わった。

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 ここ最近は「4番」で先発出場することも増えたが、ここまで16試合に出場して打率・167と低迷(19日現在)。最近の清宮の状態に関して、チームOBでミスターファイターズの愛称で知られる田中幸雄氏(54)は「全試合を見ているわけではないので」と前置きしながらも「課題」について、こう語る。

 「以前よりはボールを見られるようになったのかなと思いますが、ただ三振数はけっこう多いので、あまり変わっていないのかな」と危惧する。

 ここまでの清宮の三振数は「15」。以前から選球眼が課題とされており、自身にとって「打てるゾーン」が未だ分かっていないのではと指摘した。そのことによってボール球を振らされて、三振が目立つ場面が増えてきている。

 この点に関しても同氏は浮上の条件として「このボールもちゃんと見送れたなとか。ボール球に手を出さずに甘いボールを打っていければ、打率も上がっていくのかなとは思っているんですが」と語る。自身の中で「打てる球」の見極めをしっかりしていくことを求めた。


 オフには9キロ減量したことも話題を集めた。シャープな体つきとなったことで本業への好循環も期待されたが、残念ながら現時点では目に見えた結果として現れていない。この点に関しては

 「痩せたから、太っていたからではなくて、野球のパフォーマンスが生かされる体になっているのか。ただ痩せただけではなく、その分体幹がついて、パワー、スピードがついているのかという点が気になります」

 ダイエットに取り組む前向きな姿勢を認めた上で、その体型をいかに野球に結びつけるかが大事とした。

 田中氏にとっても清宮はチームの可愛い後輩、活躍、本格覚醒を願っている。最後はこうエールを送った。

 「ここまでプロ4年間やってきて積み重ねもある。オフもソフトバンク・柳田選手と自主トレを共に行うなど、上を目指そうという気持ちは非常に伝わってくる選手。自分が信じてやってきたことを信念を持って継続してやって欲しい」

 清宮はレジェンドOBからの「金言」をどう受け止めるか。活躍を期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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