マンチェスター・Uは21日、今シーズン終了後からエリック・テン・ハフ氏が新監督に就任することを発表した。契約期間は2025年6月30日までとなり、1年の延長オプションが付随している。

 現在52歳のテン・ハフ氏は、トゥウェンテの下部組織、バイエルンセカンドチーム、ユトレヒトなどで監督を歴任。2017年12月からアヤックスを率いている。2018-19シーズンは国内2冠とチャンピオンズリーグの準決勝進出を達成するなど、これまでに2度のエールディヴィジ優勝と2度のKNVBベーカー(カップ戦)優勝に導いてきた。今季は先日に行われたKNVBベーカー決勝で宿敵PSVに敗れたものの、エールディヴィジでは第29節終了時点で2位PSVと勝ち点差「4」の首位に立っている。

 テン・ハフ氏は就任決定に際し、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

マンチェスター・Uの監督に任命されたことは大変光栄なことであり、これからの挑戦をとても楽しみにしています。この偉大なクラブの歴史とファンの情熱を知り、彼らにふさわしい成功をもたらすことができるチームを育てたいと強く思っています。そして、マンチェスター・Uに移る前に、今シーズンの成功に全力を尽くすことをファンに約束します」

 また、マンチェスター・Uのジョン・マータフFD(フットボール・ディレクター)は、「エリックアヤックスでの4年間で、ヨーロッパで最もエキサイティングで成功した監督の一人であることを証明し、彼のチームの魅力的で攻撃的なサッカーと若手選手へのコミットメントで有名になりました。この就任に至るまでのエリックとの会話で、マンチェスター・Uを我々が望むレベルに戻すという彼の長期的なビジョンと、それを達成するための彼の意欲と決意に深い感銘を受けました。我々は、エリックアヤックスでのシーズン終了後に成功を収めることに集中できるよう幸運を祈るとともに、今夏にマンチェスター・Uで彼を迎えることを心待ちにしています」とコメントしている。

 マンチェスター・Uは昨年11月21日にオーレ・グンナー・スールシャール前監督を解任し、同月29日から今季終了までの契約でラルフラングニック暫定監督がトップチームを率いている。なお、ここまで公式戦24試合を指揮して10勝8分6敗の成績を収めているラングニック暫定監督は、来季からコンサルタントとして同クラブのフロントに入閣することがすでに決定している。

マンチェスター・Uがテン・ハフ氏の監督就任を発表 [写真]=Getty Images