レッドブルザルツブルクは21日、シャフタール・ドネツクからブラジル人FWフェルナンド(23)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は来シーズンから2027年6月30日までの5年となる。

今シーズンのシャフタールで公式戦14試合8ゴール2アシストの数字を残していたフェルナンドだが、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、今年2月末にウクライナを脱出。以降は母国ブラジルで個別トレーニングに励んでいた。

その後、シャフタール、ザルツブルク、選手本人の3者による話し合いの結果、ザルツブルクへの完全移籍が決定。現在はオーストリア入りし、チームと共にトレーニングを開始しているが、登録の問題で今シーズン中のプレーが許可されないため、公式戦出場は来シーズンからとなる。

難しい数週間を経て、ザルツブルクに新天地を求めた23歳のブラジル人FWは、クラブ公式サイトを通じて新たな意気込みを口にしている。
レッドブルザルツブルクの一員になれたことを嬉しく思っているよ。このクラブは、チャンピオンズリーグで年々その実力を発揮しているビッグクラブだ」

「この数カ月は僕にとって決して楽なものではなかったけど、そのぶん、この地ですぐに活躍できることを楽しみにしているよ」

「スポーツ・ディレクターや監督と話をしていて、彼らが本当に僕を必要としてくれていると感じたんだ。その信頼は僕にとってとても大切なものであり、その信頼に応えたいと思っている。この若いチームの中で、すぐに自分の道を見つけ、来シーズンの成功に貢献できると確信しているよ」

母国の名門パウメイラスでプロキャリアをスタートしたフェルナンドは、2018年にシャフタールに完全移籍で加入。その後、スポルティング・リスボンへの武者修行も経験した中、ここまで公式戦69試合12ゴール6アシストを記録している。

爆発的なスピードを生かした背後への抜け出しや個での打開力にも優れるムービングFWは、ドイツ代表FWカリム・アデイェミ、スイス代表FWノア・オカフォーの主力2人に今夏のステップアップの可能性がある中、その穴埋めの補強となるはずだ。

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