独創的な料理を続々と開発している野島慎一郎氏
『週刊プレイボーイ』で「激ウマ！！ バカレシピ研究所」を連載中のＢ級フード研究家・野島慎一郎（のじま・しんいちろう）さん。
今回の"バカレシピ"は、「かじるバターアイス」をあんまんに吸収させた「かじるバターアイスの焼きあんまん」！
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【今回の食材】
・かじるバターアイス（５本入り、赤城乳業） ２、３本 ・あんまん １個 ・バター １０ｇ
野島 助手くん！ 「かじるバターアイス」が５本入りのファミリーパックで再販されたぞ！
助手 おおっ！ ＳＮＳで話題になりすぎて生産が追いつかなくなった伝説のアイスがついに復活ッスか！？
野島 １本が小さくなってバターの塊みたいな見た目じゃなくなったのは惜しいけど、気軽に食べやすくなったのはうれしい！ 早速１箱買ってきましたよ。
助手 やった。早く食わせて！
（１）溶かす！ 深めの食器にかじるバターアイスを２、３本入れ、常温でしばらく放置するか電子レンジで加熱し、トロトロに溶けるまで待とう。レンチンで温かくなってしまっても問題ない
野島 それじゃ箱から取り出して、皿に移したら電子レンジにブチ込んで加熱しますよ。
助手 おい、野島！ 台無しにするにも程があるぞ！
（２）吸収！ （１）にあんまんを入れ、アイスを限界まで吸収させる。生地がビッタビタに浸るには時間がかかるのでじっくり待つこと。急ぎたい場合はようじなどで生地に穴をいくつか開けてもよい
野島 続いて用意するのは一緒に買ってきたあんまんです。アイスが完全に溶けたらあんまんを浸し、ビッタビタになるまで吸収させますよ。
助手 あれっ、意外とすぐには吸収しないッスね。
野島 あんまんの表面は水分を弾きますからね。じっくり待てばＯＫですが、時間がないときはようじなどでプスプスと穴を開けてから吸わせるといいですよ。
助手 ふむふむ、だいぶ吸収したと思うッスけど。
（３）焼く！ 熱したフライパンにバターを溶かしたら（２）を入れ、軽く押し潰しながら両面を焦げ目がつくまで焼く。溶けたバターもなるべく生地に吸収させるようにするのがおいしさの秘訣だ
野島 そしたら次はバターを溶かしたフライパンにこいつを投入！ 潰（つぶ）さない程度に押しつけつつ、溶けたバターも吸収させながら両面をこんがりと焼いていきますよ。
助手 なんとギルティな！ あんまんに極限までバターを吸収させるわけッスね。
（４）完成！「かじるバターアイスの焼きあんまん」
野島 よしできた！ さあ、アツアツのうちに食べてみて！
助手 ムッハァァッー！！ たとえるなら和風のフレンチトーストだ！ フワフワでとろとろの生地はバターアイス＋バターのコク深い甘さが最高だし、ほのかな塩気があんこの味を引き立ててるし、少し焦げた風味も激ウマすぎるッス！
（５）激ウマ！ 食器に移し、焼きたてのうちに食べよう。フワフワの生地からドバドバとあふれ出るバターのコクとあんこのハーモニーが絶品！ 追加でバターアイスやバターを添えるのもアリ！
野島 あんことバターの組み合わせは大正義ですからね。カロリーも爆発していますが、その罪悪感さえも調味料なのですよ。さらにここにバターをトッピングしたり、かじるバターアイスをのせて食べるのもアリ！
助手 ぎゃん！ やりすぎだけど絶対にウマいやつ！ それにしても、かじるバターアイスはいろいろ使えそうだし、あんまんに何かを吸わせるのも応用が利きそうッスね。
野島 カレーまんにバターアイスを浸したら甘口バターチキンカレーみたいになったりして！ よし、助手くん！コンビニ回って中華まん全種類買ってきて！
助手 別にすぐ試さなくてもいいだろ！ われわれの体もバターでビッタビタになるわ！
●野島慎一郎（のじま・しんいちろう）
ライター、マンガ家、Ｂ級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』（宝島社）。ＹｏｕＴｕｂｅ『のじまちゃんねる』
撮影／野島慎一郎
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