フランス国鉄(SNCF)が巨額の費用を投じて発注した新型車両が、幅が広すぎて一部のプラットホームに入らないことが発覚しました。8700ある駅のうち1300で改修工事が必要になるそうです。

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国鉄の保守管理を行うフランス鉄道線路事業公社(RFF)のスポークスマンは「問題に気づくのが少し遅かったことは認識しており、そのことに関しては責任を認める」と語っています。

このミスが最初に表に出たのはフランスのある風刺雑誌でした。国鉄側は1980年代以降に設置されたプラットホームの大きさは知らされていましたが、それ以前に設置された1000以上の場所ではサイズが違ったのです。

国鉄のスポークスマンによると、182の新型車両が12の地域路線に合わず、159の車両が9つの地域路線に合わないそう。

すでに300以上のプラットホームが改修され、5000万ユーロ(約69億円)が工事の費用として使われています。今年中にあと600のプラットホームの工事を完了する予定です。

運輸大臣は国鉄からインフラ管理を行う会社を分社化したことが原因だとほのめかしています。1997年に組織改編が行われて以来、コミュニケーションがうまくいっておらず、このようなミスが起こったようです。

国鉄によれば新型車両は「利用客の期待にこたえるため」幅が広くなっているそうですが、利用客としては無駄な改修費用をかけずに運賃を低くおさえてほしいと思っているのではないでしょうか。

New French Trains Too Wide For Platforms
https://uk.news.yahoo.com/train-order-derailed-over-too-wide-carriages-080258451.html

幅が広すぎてホームにおさまらない新型車両を開発してしまったフランス国鉄の言い訳「利用客の期待にこたえるため」