タレント・武井壮4月18日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演し、2ちゃんねる開設者・ひろゆき氏による“千羽鶴批判”について言及した。

 ひろゆき氏は4月16日ロシアの軍事侵攻に苦しむウクライナの大使館に4200羽の折り鶴を送る運動を紹介した記事リンクをSNSに添付。「千羽鶴とか『無駄な行為をして、良い事をした気分になるのは恥ずかしい事である。』というのをそろそろ理解して貰いたいと思ってるのは、おいらだけですかね?」とツイートし、ウクライナ側にとっては“無駄”なものだと一蹴した。翌17日にも「『折り鶴を受け取る側が喜ぶ状況なのか?』と考えるよりも『良い事をしてる私の気持ちな(が)大事!』という、相手の状況よりも自己満足を優先する人が折り鶴肯定派に多いんですよね。処理に困るものを送るのは相手が欲しいのか確認してからにしましょうね、、と」と言及。ウクライナの現状を考慮した上で、何を送るのが最善かを検討する必要があると主張した。

 すると、武井はこれらの指摘に関し、「まぁ、これはあくまで一意見なので。ひろゆきくんは『こういうものを貰っても嬉しくない』人なんでしょう。受け取る人によって、嬉しい人もいるし、人それぞれの感じ方なんじゃないかなと思います」とコメントしていた。

ウクライナの約4200万人の人口にちなみ、4200羽の折り鶴を送ろうという今回の運動。それを計画したのが、埼玉県の障害者就労移行支援施設の利用者ということで、経済的な支援以外に、同国のために何かできることはないかと模索した上での寄り添いの気持ちなのでしょう。ネットでは、その思いやりについては尊重されるべきものだとする声も散見されましたが、やはり、深刻な戦火に喘ぐ同国には折り鶴はあまりにも無力だとして、『タイミング的には何の役にも立たない』『千羽鶴よりももっと必要な物資を支援してほしいはずです』『相手方がどう思うか、何がいちばん必要なのか、ということが重要なのかなと思います』『千羽鶴を折ることがいいか悪いかではなく、問題は、今、その人達に千羽鶴は必要だと思いますか、ということ』『おそらくウクライナの人々に今必要なのは千羽鶴ではないですよね。善意を示したいなら、違う形で善意を示す方法を考えませんか、ということ。ひろゆき氏も決して人の善意、それ自体を否定しているわけではないだろう』との声が大半に。しかも、“役に立たない”だけでなく、容易に処理がしづらいものになってしまう可能性もあることから、やはり、モノを贈る際には慎重に吟味をしたほうがいいのかもしれません」(テレビ誌ライター)

 まずは早急に必要とされている物資等の支援に専念することが賢明だと言えそうだ。

(木村慎吾)

アサジョ