25年前の4月23日、大阪と奈良をむすぶ第二阪奈道路が開通しました。

大阪~奈良を最短距離でむすぶ

今から25年前、1997(平成9)年の4月23日大阪府東大阪市奈良県奈良市を直結する有料道路、第二阪奈道路が開通しました。阪神高速東大阪線からそのまま阪奈トンネル(延長5578m)を抜け、大阪・奈良の中心部を最短で結んでいます。

それまで、大阪の都心から奈良市へ向かうメインの道路は、大東市から生駒霊園を抜けて奈良県へ入る阪奈道路(主要地方道・大阪生駒線)でした。こちらも当初は有料道路でしたが、1981(昭和56)年に無料化されています。

交通量の増大とともに、より急勾配・急カーブの少ない新ルートの建設が計画され、1987(昭和62)年に山裾まで開通予定だった阪神高速東大阪線を東へ真っすぐ延伸する形で、トンネルが通されることとなりました。

1986(昭和61)年に着工し、約11年の月日を経て開通。管理主体は長らく大阪府奈良県の道路公社でしたが、2019年にNEXCO西日本へ移管されました。

ちなみに、"下道"的存在である国道308号は石切を過ぎると、南側の「暗峠」を越えるルートが指定されています。こちらは車1台が通るの困難なほど狭隘で、最大勾配は48%にも達するなど、自転車ですら登るのが困難な超急勾配。あまりの過酷な峠越えであることから、「酷道」の中でもトップクラスに位置付けられることが多い区間となっています。

生駒山地をつらぬく阪奈トンネル(画像:Google Earth)。