代替テキスト

ウィスコンシン州マラトン郡で今月6日、住宅火災が起こりターニャ・ロドリゲスさん(44)とジェイムズキャロルフィさん(52)の夫婦が亡くなった。

火災の原因と死因を捜査していた当局が、2人は「フラクタルウッドバーニング」という手法でアート作品を作ろうとしていた際に感電死していたことがわかったと発表したと、Peopleなどが報じている。

フラクタルウッドバーニングとは、化学溶剤に浸した木に高圧電流を流すことによって稲妻のような模様を焼き付ける手法で、TikTokやInstagram、YouTubeなどのソーシャルメディアで人気を博しているという。

マラトン郡保安官事務所は「人気のアート手法であるフラクタルウッドバーニングの危険性を市民に警告します。このプロセスは非常に危険であり、訓練を受けた専門家のみが行うべきです」と声明を出した。

アメリカ木工家協会によると、これまでに少なくとも33人がこの技法を使って命を落としているといい、全てのイベントでフラクタルウッドバーニングを使った作品を出品することに加え、出版物で手法の紹介をすることも禁じている。

死亡事故を受け、同協会の安全委員会委員長のリック・ベイカー氏は、オフィシャルサイトで次のように警告した。

「あなたの創造性を表現する方法はたくさんあります。フラクタルウッドバーニングは今すぐやめてください。

バーナーを持っているなら即捨ててください。やり方を調べているのなら他のことに興味を移してください。これであなたの命が救えるかもしれないのです」