日本ハムは26日のオリックス戦(東京ドーム)に延長戦の末、2―3と敗れた。先発・加藤と相手エースの山本との投げ合いも注目された一戦。加藤は終盤まで好投するも8回に紅林に同点2ランを浴びた。

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 一方、注目を集めたのは同点の9回2死二塁の場面。一打サヨナラの好機に新庄ビッグボスは代打に清宮を指名。しかし相手投手、比嘉の前にカウント2―2と追い込まれると、内角ギリギリの直球に対してバットが出ず、見逃し三振と結果を残せなかった。

 清宮の打席内容に関して新庄ビッグボスは「まあうまく行くときもあれば、行かないときもある」とした上で「彼が一番悔しいでしょう」と気遣った。清宮の打率は・156と低迷している。

 開幕からここまで4番出場などチャンスをもらいながら、なかなか結果を示せない清宮に関しては、チームも「次の策」を考え始めている。

 新庄ビッグボスはここまで4本塁打をマークしているもう一人のロマン砲万波中正外野手(22)の一塁起用を検討し始めた。

 「意外と器用だから一塁で競争するのも面白い」とビッグボス。万波の本職の外野は最近は近藤が中堅、松本剛が左翼で期用されることが増えており、枠も少なくなっていることで内野手起用も視野に入れる。


 一方、そうなると苦しい立場に追い込まれるとみられるのが清宮だ。

 「最近の清宮は打撃でも結果を示せていませんが、一塁守備もまだまだ改善が必要なところもある。もたもたしている間に万波が一塁守備で力を発揮するようであれば、あっさりとその座を奪われることも十分考えられる」(球界関係者)

 清宮の「拙守」が注目を集めたのは、13日の西武戦(ベルーナドーム)。2点を追う5回一死の場面。岸の平凡な一ゴロをファンブル、カバーに入った投手の吉田が素早い動きでキャッチし、アウトにする場面があった。カバーに入った吉田も冗談交じりに「あれはキヨさん(清宮)が悪いです」と後にコメントしたが、エラーした清宮がその場で立ち尽くすシーンもクローズアップされた。

 「一歩間違えれば、吉田と交錯する危険性もあり、何にせよゲーム中の適切な状況判断ができていないことが明らかになった」(同)

 打撃ばかりか守備でも「失点」を重ねる清宮に関しては周囲の目も厳しさを増している。最近は開幕当初と違い、新庄ビッグボスの目指す野球も少しずつ形になりつつある。チャンスをもらえている内に何とか意地を見せたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


日ハム・清宮にいよいよ「最後通告」か 「あのロマン砲」が一塁挑戦で追い込まれる理由とは